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2015年11月17日 (火)

[訃報]阿藤快さん69歳

その昔スマッシュヒットした「けつだいらシリーズ」で、この人はけつだいら変換すると「加藤あい」になる、ということで有名だったのでありますが、まあそういう以前は、男前の悪役なんてのをこなしていた頃もあったそうで、「なんだかなぁ」はその後の派生形だったんですね。




亡くなったのは大動脈破裂、ということで、いずれにせよ心臓近くの血管の問題ですね。その少し前から仕事中に汗を多量にかく姿が見られたり、ということもあったようですが、背中が痛む、片方の肩が痛いとか、普段はそういうことを言わない人が言うようになるとこの病気が怪しいことがある、というのは良くいわれるところで、逆に医療関係者にとっては非常に怖い病気なんですね。で解離、破裂という命に関わる状態は突然に襲ってきてこのように命を奪ってしまうことになるわけでして。


我々としてもこのようなケースを知り、決してこのような急激な病気というのは簡単に見つかるものでもなく、命のリスクというのは常に横たわっているものだということも理解しておく必要があります。


阿藤快さんの方に話を戻すと、あ、「マジ歌」の劇団ひとりのパターンはもう再度披露されることはなくなるんでしょうか。それも寂しいなあ。印象にはイヤというほど残る人でしたね。


ご冥福をお祈りいたします。




http://blog.livedoor.jp/ktu2003/archives/52187816.html

2015年10月 6日 (火)

[ノーベル賞]感染症との永い戦い

日本のニュースは見ていても面白くない事ばかりで、と思っていたら久しぶりに素晴らしいニュースが。医学生理学賞ということは、あの山中先生以来でしょうか。





受賞の影には、世界中の数多くの研究者が様々な対象に、様々な形で取り組んでいる感染症への対策への永い道があるわけで、われわれ素人はその何に、誰がどのように立ち向かっているのかまではなかなか知る機会がありません。


特に今回の大村先生の受賞の対象となった寄生虫感染症は、我々にとって普段馴染みのないものですし、家畜対象のものとなるとなおさらです。しかしこういう地道な研究と新薬開発により、数多くの命が救われ、家畜の被害を防いでいる、そんなことを改めて思い知らせてくれる機会としても、今回の受賞は大変に意義があると思います。


ノーベル賞を受賞される方というのは、どなたもコメントに味があるなと思います。特に長年の研究成果の末に受賞される方は。今回の受賞をきっかけに、若い研究者がさらに育って欲しいですね。




2015年8月15日 (土)

[天津港爆発]いろいろな事情で動けない

中国様が事故で死者数をこれだけ「踏み出して」公表するのは滅多にないことで、それだけで今回の状況のすさまじさがわかろうというものです。まだ行方不明の方がおられるようですが、それよりも火災そのものが最初の出火から3日になっても完全には終結せず、またシアン化化合物、要は青酸なんたら系の危険が強く残っていて容易に復旧できない、ということもあって、これはちょっと人的被害以外の面でも大変な事になっているようです。





当初、中国様のことだから、遺体の収容が済むか済まないかのうちに、爆発で損傷した車なんかをあっという間に「どこかへ」消し去って、原因とかはまあ適当に作るとして、しれーっと港の扱いを再開させるなんてこともやりそうだよな、と思っていたのですが、とてもそんな状況にはなり得ないようでして。


まずは周辺の爆発に伴う被害が半端ではないということ。出荷待ちの自動車がとんでもないことになっている映像などは特にインパクトが強いですが、有害物質の飛散状況も明確に把握できていないようでは、周辺の復旧もままならないでしょう。二次的な被害が広がることがあってはさすがの中国様も抑えようがないでしょう。何しろ場所が場所なので、いくら政府が報道規制、立ち入り規制を敷いても、全部を抑えきることはできないでしょうから。


中国の経済情勢は着実に悪化している訳ですが、このタイミングで中国の海上交易の最も重要な窓口の一つである天津の港湾機能が長期間停止することになると、国家経済へのさらに厳しい打撃になることが十分に予想されます。原因と責任の追及も大事ですが、少なくとも今までと同じ形に復旧するのでは安全が確保されないことになるのですから、どうやって機能を回復させるのか、というのも重要となってきます。かなり長く尾を引く話になるかも知れません。





2015年8月11日 (火)

[高速]子どもを忘れないよう気をつけましょう

今週に入ってすでにお盆休み、という企業もあるでしょうし、徐々に高速道路もお盆の規制や各地への行楽で混雑する頃。個人的にはそういうときにはまず移動しないのでその辺の大変さはほとんどわからないのですが、まあそれでもこんなことは滅多にないやろ、という事件。





まあその、忘れ物するにも程がある、という感じで、3歳の子だったらとりあえず一緒に乗せて、まだチャイルドシートに座らせてベルトの確認とかあるでしょうに、親とセットで乗らないうちに移動してしまったというのでもなく(それならそれでまた別の問題がありそうですが)、その子だけ乗せずに発車してしまったというのに気づかないというのは、旅行中で気が浮ついていたとしてもちょっとなあ、というところ。場所が場所ですし危険も伴いますから、意図的に放置したと見られてしまうのもやむを得ない状況ですよね。


というわけで、「うっかり」ここまでやってしまう人はまあいないとは思うのですが、家族連れの多いSA、PAでは、特に事故に気をつけたいですね。




(今日聴いていたCD)
ブルックナー:交響曲第4, 5, 7, 8, 9番
アーベントロート指揮 ライプツィヒ放送響、ベルリン放送響
MEMORIES: MR2251/2255 (1949~56年録音)

Mr2251_55もともとブルックナーというとまずは7番から、という傾向が強いのでありますが、まあいろいろと聴いてきた中、そこにあるとはわかっていたアーベントロートには手をつけていなかったのでありました。


で、こちらの第7番は、1956年、アーベントロートがなくなる3ヶ月ほど前の録音で、このブルックナー集の中では唯一、ベルリン放送響との共演になっています。もちろんモノラル録音ですが、音質は悪くなく、演奏を味わうのに大きな支障はありません。


で、アーベントロートというとかなり特徴の強い演奏をするようなイメージがあったのですが、この第7番の演奏はテンポは少し速めですが音楽全体を大きく動かすパワーは指揮者の最晩年とは思えないもの、しかしいわゆる爆演系の類とは一線を画しており、動きはあるものの芯の座った音を聞かせてくれます。オケのバランスも良く、ブルックナーの孫弟子というべき立場であったアーベントロートが、古き良き時代の空気を引き継ぎつつ、今でも十分聞かせる内容を持った演奏を残してくれていることに感謝したくなります。





2015年7月20日 (月)

[自白]1週間に何があったか、想像できますよね

自分たちにとってヤバいと思われるやつを引っ張ってきて「シメる」、という行為は、日本でも話としてはないことはないわけですが、あちらでは国が時々こういう形でやってしまう、ということなんですよね。





しばしば見られる、この種のいわゆる人権派活動に関与した人に対する拘束、「自白」は当然、通常の証拠に基づく説得であろうはずがないですね。でまあそこいら辺を誰が言ってこようとそんなもん知るか、で行ってしまうところがいかにも中国様なのであります。


もともと、共産党という名の王朝国家である中国に法治なんてものはありませんし、対抗するヤツは芽の出る前でも叩き潰さないと王朝の安定が保てないということなのでありまして、こういう端から見れば無茶なあり得ないようなことでも、あちらさんにしてみれば何を寝言言うとんねん、というぐらいのところなんでしょう。


で、こういう流れ、ある程度の時期をおいて、また続きます。




2015年6月19日 (金)

[密航]生きてた方が奇跡では?

最近時々見られるアフリカ方面からの決死の密航者。その中でも荷物に紛れ込んで、というパターンは、しばしば思いっきり死の危険を伴いますし、今回のように恐らく車輪の格納エリアに忍び込む形だとさらに装置が動くときの危険も存在するわけですから、普通はとてもお勧めできるものではないのでありますが。





大体こういう飛行機は上空1万メートル以上の所を飛んでくるわけですから、いきなり極寒、低酸素の環境に放り込まれて、さらに飛行時間が長いですからもうこれを耐えて死なずに到着するだけでもうとんでもないことです。若いから大丈夫だった、とかいうことではないはずで。


もうそこまでして飛んできたんだから、密入国も良いことにしたったらどう?なんて思ってしまいそうになりますが、もし回復したらとっとと帰れ、ということになるんでしょうね。


しかしまあ、同じ頃に上空から落下して亡くなったいた方もいた、ということですから、恐らくそう大して広くないスペースに複数の人が入り込んでいた、ということなんでしょうね。どうこう言う以前に、「ようやるわ」ということで。


もう一つ気になるのは、もし意識を失わず無事にヒースローに到着していたとして、どうやってその場から脱出して入国の目的を果たすつもりだったのか、ということで。さすがに動いている状態の所から、というのはリスクが大きすぎますし、着陸したところだったら周りの目も大きいでしょうし。ヒースローなら終日運用していますからいつ空港敷地から脱出できるのか、というのも大きい問題ですし。気になりますね。


 


2015年5月30日 (土)

[訃報]暁照雄さん78歳

今週は今井雅之さん、今いくよさんと、芸能界でとても残念な訃報が相次ぎましたが、個人的にはそれと同じくらいショックなニュースです。





今40台中盤以降の、小学生時代テレビっ子な生活を送った関西人なら、当然、「道頓堀アワー」などで、「宮川左近ショウ」の漫才を毎週のように見ていたと思います(「ショー」ではないです)。浪曲出身のトリオで、その辺の素養がいくらかないとネタを理解しづらいところがあり、子どもには若干敷居が高かったのですが、暁照夫さん(当時はこの表記でした)の三味線は子どもでもわかる巧さでした(三味線のバチではなく、ギターのピックを使っておられたのは、下に貼った動画でもわかります)。


宮川左近師匠が早くに亡くなり、その後は弟子の暁光夫さんとコンビを組んでの漫才、また三味線の腕を存分に発揮するクロスオーバー系の公演など、多方面で活躍されていました。「三味」というお店をされていたのは知っていて、連れてったるで、とおっしゃる方もいたのですが、結局機会に恵まれませんでした。


これでメンバーがみなさん鬼籍に入られ、あちらでは喧嘩なく芸を楽しまれるのかな、と思います。しかし小さい頃親しんだ芸人さんが次々と亡くなっていくのは、時の流れとは言え寂しいですね。


謹んでご冥福をお祈りいたします。



YouTube: 宮川左近ショー 柔道



 

2015年5月18日 (月)

[大阪市分割住民投票]市民は市民の利害を考える

こんな事で大阪が全国の注目を浴びるニュースネタになって何とも。。。


大阪市民の端くれとして違和感を覚えていたのですが、どうも一般的なニュースでは、二重行政を解決する方策としての「大阪都」への賛否をどうするか、という問題が争点の全てであるかのように見えてしまってそれでは「なんで反対がこんなに多いのか」という疑問も生じそうな。しかし基本的に今回の投票は大阪市の有権者を対象とし、その市民として行政区分が今までなかった形に変更されるかどうか、ということでもある(というかこの投票自体はそれ以上でもそれ以下でもない)ので、当然地域的な住民の利害が反映されることになるものです。


各区の最終得票数も出ましたので、ざっと見てみましょう。[ ]内は、特別区に分割されていたらできていた区名です。


[北区]
北区        36,019 25,001
都島区    30,135 26,671
福島区    21,586 17,267
淀川区    48,566 38,903
東淀川区   43,388 41,340

[中央区]
中央区    24,336 20,657
西区       26,094 19,160
天王寺区     18,327 20,815
浪速区    13,563 12,189
西成区    25,298 28,813

[湾岸区]
西淀川区    23,670 28,337
港区        21,410 23,351
此花区    17,597 18,872
大正区    16,646 21,211
住之江区    33,184 36,880
*住之江区は湾岸区、南区両方に分割

[東区]
旭区        23,145 28,048
城東区    46,728 45,784
鶴見区    29,859 29,752
東成区    20,689 20,667
生野区    25,396 29,190

[南区]
阿倍野区    30,434 32,446
住吉区    38,623 45,950
東住吉区    34,079 37,322
平野区    46,072 56,959


Osakacityハッキリ差が出てしまったのは、[北区]は全体が賛成、[湾岸区]、[南区]は全体が反対、[東区]は一部エリアで反対傾向が強く、[中央区]はエリアごとに賛否がかなりばらけている、というわけで、結局のところ、分割された場合に当然発生する「地域格差」に関する不安に対して、満足できる回答が得られなかったことが大きかったのだと思います。それを「エゴ」だと言うのは簡単ですが、少なくとも他所から言われる筋合いはない。


それとは別に、[中央区]問題と言うべきねじれがあり、西成区は再開発予定への、天王寺区はこのラインアップの[中央区]にまぜこぜにされる事への不安と反発が大きな票差につながったと見られます。「構想」だけで地方自治は変えられない、きめ細かい所まで手は届いていなかったのではないかと思われます。


一方で、同様に「周辺部へ切り離される」感のある[東区]で、城東区、鶴見区、東成区と言った比較的若い層が入ってきている地域では賛否が拮抗、やや賛成に傾いたというのは、やはり「何かはようわからんけど何かは変えてもらいたい」という比較的若い層の不満の反映ではなかったのかとも思われますし、またさらに一方では、自民党支持者にはむしろ賛成票を投じた人が多かったというのが、今回の結果が(あの団体が内部的には反対でまとまっていたにもかかわらず)ここまでもつれた大きな原因になったのであり、それはもちろん、自民党があんな人やあんな人やと一緒に「はんたーい」と声を上げる姿がさすがに拒否反応を示したくなるほど見苦しかったというのと、そんな人たちと一緒になっていたらこの先どうしようもなくなるで、という思いがかなり入ったものだと思います。大きな改革を進めなければ先はない、だが今回の形ではない、というのが今回の結果である、という多くの大阪市民の回答を、喉元過ぎる前に実現に向けていかないと、本当に何を言っても信用されません。


ともかく、結果が出て、大阪市はそのまま存続することが確定しました。しかし大阪の抱えている問題は形がどうあれ何も変わっていないのでありまして、今年の終盤に行われる市長選挙、その後の動きの方を、市民としてはより注目する必要がありますね。




http://blog.livedoor.jp/ktu2003/archives/52165284.html
http://blog.livedoor.jp/acideigakan/archives/52205983.html

2015年5月14日 (木)

[MH370]別のものが見つかることもある

もう多くの人の口の端にも上らなくなってきたあのMH370行方不明事件。もう何だかんだで1年2ヶ月 も経ってしまっていたんですね。





で、今でも墜落現場(と言ってもどこに消えたかもわからないので、とりあえず可能性が高いだろうと思われるインド洋東部の海域)周辺の捜索は続けられているのではありますが、特に手がかりの得られないまま、いろいろ探っているとこんなものも出てくるよ、ということで。


この付近の海域に想定されたとおりに墜落していたとしても、機体は原形をとどめてはいないでしょうが、未だに機体のかけらも海面に見いだすことができない、というのも不思議な話で、そんなに全部まとめて海中に没して今宇ものなんだろうか、というのも大きな疑問です。ひょっとすると捜索海域が間違っているのか?という気もしないではないですが、この機体が飛んでいけるエリアというのもありますから、そう的外れなところを捜索しているわけでもないでしょうし。


で、難破船はどうするんですか?何かお宝が、ということでもなければもうそのままなんでしょうか。引き上げるには多分コストがかかりすぎるでしょうけど。


(今日聴いていたCD)
マニャール:ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノトリオ、木管とピアノのための五重奏曲、弦楽四重奏曲、マニャールの室内楽について(インタビュー)

エリゼ四重奏団、イニシアムアンサンブル、ワグシャル(P)、パイダッシ(Vn)、トーマス(Vc)
Timpani: 4C4228 (2014年録音)

4c4228もはやCDというもの自体が着々と終了している状況下にあって、このTimpaniというマイナーレーベルはいろいろと頑張った企画を出してくれているものでして、このマニャール室内楽曲集も、没後100年、生誕150年のメモリアルに合わせて、比較的若い演奏家によって行われた最新録音。4枚組ですが、音楽は実質2枚半で(5曲しかないから仕方ないのだが)、4枚目には著名な音楽学者、ハリー・ハルブライヒによるマニャールの室内楽曲に関するインタビューが収録されている(フランス語なので私は細かい字のブックレットの英語を読むしかないのだが)というわけで、どうせならピアノ曲とか何とか入れといてくれたらよかったのに、とかは言わない方がいいですね。


さて、演奏ですが、個人的に一番いいと思ったのはチェロソナタ。重すぎず軽すぎず、しっかり聴かせるところは聴かせて、ピアノとの相性も非常に良く聞こえました。木管の五重奏曲はアンサンブルが非常に滑らかで、こちらも佳演。ヴァイオリンソナタはちょっとぎくしゃくしていたかな、というのと、個人的に好きな箇所が意外と流されたような感じだったので残念。弦楽四重奏曲は特に3楽章の深みのある音は良かったが、序盤はちょっと印象に残らない感じで。まあ全てに満足する演奏というのも土台無理な話ですし、なかなかに高いレヴェルでこれだけの録音を残してくれたことにまずは感謝すべきでしょう。そもそもマニャールの新譜がCDで出てくること自体、今後いくつもあるとは思えないので、多少なりとも関心のある方には是非お勧めしたいディスクです。





2015年5月 8日 (金)

[エボラ]ウイルスが眼の中に残ってる?

ようやく西アフリカでのエボラの流行にも終息の方向が見えてきているようでありますが、感染拡大時にWHOからのボランティア派遣で現地で働いていた米国人医師のCrozier氏が感染して帰国、治療を受けたというニュースは大きく伝えられて記憶に新しいはず。結局回復し、血液中のウイルスは消滅したのですが、その後左目の異常が続き、検査したところまだ眼の中にはウイルスがいた、ということのようで。





このニュース記事だけではもう一つよくわからないのでさらにネタをあさってみますと、NY Timesの記事 が大元にあったようです(こちらは状況を非常に詳しく記載しています)。確かに片目だけ瞳の色が変わってしまったというのですから明らかに異常とわかるでしょうね。


でこの人、血液中のウイルスは発見されないままであったのですが、眼球中の液体を極細の針を刺して採取するとウイルスが見つかったそう(検査を行う時点ではエボラによる免疫力の低下により眼球中での感染症が起こったものと予測されていたため、結果を受けて一時かなり慌てたようです)。ただし涙や眼の表面からは検出されないというのも不思議で、またどうして眼球中にウイルスが留まる格好になったのかもよくわからない(現在までの研究では、ウイルスが血中に検出されなくなっても、精液中に数ヶ月間残る可能性は指摘されていたそうですが、このような具体的ケースは今まで見つかっていなかった模様)。眼球は免疫系からシールドされ、血液中の特定の細胞、分子を通さないような仕組みになっているそうですが、それが逆にウイルスにとっては居心地の良い環境になり得るのだそう。精巣もその点では同じような免疫系の特別扱いエリアであるようです。


結局この人の左目の異常はおそらくウイルス原因によるぶどう膜炎(ぶどう膜炎自体はウイルス以外の原因によっても起こり、原因不明のケースも結構あるようです)で、放っておけば失明の危険もある病気。ただしこの症状に使える承認された抗ウイルス薬はなく、通常ぶどう膜炎に使われるステロイド系の点眼薬は感染症を悪化させる恐れもあり、実際ステロイドと抗炎症剤のプレドニゾンを併用した当初の治療は上手くいかず、その後未承認の新しい抗ウイルス薬(今のところ名称は非公表)の使用について特別許可を得て、ステロイドと併用、その効果かどうかは明確ではないものの(薬が効いたからではないのでは、という医師もいる)、2,3ヶ月を経て快方に向かっているようです。


エボラはその急性症状が深刻であって死亡率が高いために恐れられていますが、そこから回復した後も、この医師のケースのような眼の病気に加えての関節や筋肉の痛み、慢性疲労、難聴、さらにその他の生存者のケースでも慢性的な疼痛や歩行困難を生じる場合や女性の無月経も多く、また眼の炎症、視野の部分的な喪失を伴う人が40%に上り、ぶどう膜炎を発生させる人もいるという調査もあるようです。


一部の症状は急性期における脳への炎症や一時的な血圧低下が引き起こしたものではないかとのことですが、これだけ多数の感染者が発生し、かつ生存者の継続したケアのデータが得られるケースは今回が初めてでしょうから、これからいろいろとわかってくることも多いでしょうし、対策系の追求も進んでいくのでしょうね。


Crozier氏は4月にも他のEmolyの医師とともにリベリアに渡り、生還した感染者の目の検査などを行うそうです。こうした行動力は素晴らしいと思います。