うどん Feed

2010年5月 8日 (土)

実録・電車と歩きでうどんツアー2010(その4:どじょうがゾロゾロ)

前回 のつづきでもう1回うどんツアーです。今回は坪尻にも行ってませんし、比較的近場でもう1軒です。



Hozantei01 円座の駅から約1時間に1本のコトデンバスに乗って高松空港方向に。約15分で旧香南町の道の駅、「香南楽湯」に着きます。高松空港までは数分というところ。写真にはしていませんが、中のデザインはなかなかに秀逸。木の風呂と石の風呂が男女週替わりになるそうですが、私が入ったのは木の風呂。温泉はそこそこの湧出量らしく、メインの浴槽はひょっとするとかけ流し?という感じ。ただし露天風呂は明らかに塩素臭いです。サウナもガラス張りで気持ちいいですね。



50分以内に上がれば受付でキャッシュバックがあって入浴料が500円になります。セルフのうどん屋2軒分、あ、ちょっと微妙か。



さて、上の写真は別に「香南楽湯」の看板を撮っただけ、というわけではなくて、当然ながらうどんシリーズの写真なのであります。左奥に何か見えませんか?



Hozantei02 というわけで、道の駅から東へ2分ほど、昭和後期の雰囲気が色濃いこの店が宝山亭です。



主に東讃方面でよく食べられている打ち込みうどんは、生地を寝かさずに打つもので、味噌仕立てのだしで煮込んで食べるのが普通。そこにどじょうを入れた「どじょううどん」はこの宝山亭の先代が商品として出し始めたと言う説もありますが、旧香川町や長尾町周辺では、どじょううどんを出す店がいくつかありますね。実は昨年のツアー時に、高松市内(前田)の一八を目指したのですが、おばあちゃん高齢で昨年初めに店を畳んでしまってました。ということで、長いことやっているうどんツアーでも個人的には初めてのどじょううどん。席に座って約25分待ち。お腹に余裕があれば待ってる間に軽くもう1杯すぐに食べられるうどんを、というところですが、この日お腹には9玉入れた状況でまだ流れていってくれていないので、マンガでも読みながら待つことにします。



Hozantei03 ←こちらは店に入ったらすぐのところにかかっているボードなんですが、煮込みうどんでありながら、どじょううどんは「夏のスタミナ源」なんですね。どじょう汁って冬場に体を温めるためのもの、という印象があるかも知れませんが、まあだいたいどじょうは春になれば夜が明けたと思って出てくるものですし、ここいらへんでは昔は夏場にウナギではなくどじょう汁を汗かきながら食べたということだそうで。多分ため池やなんかにたくさん泳いでいたんでしょうね。



こちらのどじょううどんは他のうどんよりは若干高めの700円。大(900円だったっけ)もあるそうですが、今回はお腹と相談のうえ、「男なら大を食え」をとりあえず無視して小にしました。なお、どじょうが苦手な向きには普通の打ち込みうどんもメニューにありますのでご安心下さい。



店に入った時点で時計は3時半頃。有名一般店でも客が少ない時間帯でありますが、それでも店内にはちらほらとうどんを食するお客さんの姿が。でもどじょうを頼んでいるのは私だけみたいでした。ちなみにこの店は大きな揚げの乗った「おばけ」も名物です。



Hozantei04 Hozantei05 さあて、待ってるうちに20分やそこらはすぐに経ってしまうもので、出てまいりました、←こちらがどじょううどんであります。



丼には1匹しか見えておりませんが、中にしっかり埋まっております。この写真に見えているのと同じぐらいの12、3cmクラスのが6尾程度入っております。打ち込みうどんは底の方に埋まっておりまして、一般的なさぬきうどんの麺とは全く別物と考えた方がいいです。それはそれで味噌仕立ての汁に合う良い意味で田舎風味、という感じ。全体としてのバランスは悪くありません。



どじょうはよく臭みがあって云々、と言われますが、これを食べている限りはそういった心配は全くと言っていいぐらいありません。当然ながら骨から丸ごとですので、独特の食感と言いますか、囓れば骨からガリガリと、ということになりますが、それも正直初めて食べるものとしてはなかなかに新鮮なものでありまして。



こういう味わいもあるぞ、というのをいわゆる讃岐有名店しか回っていない向きには是非知っておいていただきたいと思います。他にもどじょううどんを出す店は数軒ありますので、また機会があれば別の所を回ってみようかと。



帰りは香川町のシャトルバスで仏生山まで。高松に出るにはこのルートが最も安いようです。この路線は土曜日は平日の半分の便数、日曜祝日は運休となりますのでその点ご注意を。




というわけで、今回のうどんツアーは6軒10玉で終了です。次回は...また来年かなあ。




(この項終わり)






2010年5月 5日 (水)

実録・電車と歩きでうどんツアー2010(その3:強い麺、優しい麺)

前回 につづき、GW初めに行ったうどんツアーです。



Yamashita01 3軒6玉入れてまだ10時半頃。県道4号線をさらになんかしていきます。右カーブの標識、そして真っ直ぐ通り抜けていく道もあります。そう、ここを真っ直ぐ抜ければ、以前行った幻の大平製麺 。この時間帯には仮に製麺していたとしても恐らく食べられないので、そっちには向かわず県道を右カーブします。



そうするとしばらくで与北の交差点が見えてきます。そう、そこはいつの間にやら善通寺市。その交差点の南にあるのが善通寺市内を代表する名店、山下であります。



Yamashita02 いかにもロードサイドのプレハブうどん店、という佇まいながら凄い麺を出すこの店、私も若い頃からうどんツアー実施時にはしばしば訪れた店です。がっしりした力強いコシを持つ麺、しかし食感は滑らかさを失わず、意外なほどにスーッと入っていく麺、量はたっぷりで、午前中に6玉入れた腹には「大」は明らかにつらい、そういう所です。



既に店舗が近くに移転した、という情報はチェックしていましたので驚くことはありませんが、こうして移転済みの空っぽの店を見ると、多少の感慨はあるものです。



Yamashita03 Yamashita04 いやあ、青い麦。伊丹幸雄ですな、などとつぶやきつつ(「ひょうきん族」で再プチブレイクしたなんてことも覚えている人はどれだけおるんやろか)、数分歩くと車が次々と吸い込まれていく場所が。花輪も賑やかな新店舗、こちらが山下です。なお、休日には向かいの建設業組合の駐車場が臨時に使われていますので、駐車スペースは十分ありそうです。



Yamashita05 Yamashita06 新店舗になって、スタイルは典型的なセルフ形式となりました。お盆を取って水かお茶を入れ、カウンターの隙間みたいな所でうどんを注文し、オプションを取ってる間にうどんが出てきて終点で会計、まあお客さん多いですから流れは前の人を見ていたらわかるでしょう。



ここで毎回頼むのは真ん中にレモンの乗っかったぶっかけ。写真ではもう一つわかりにくいかも知れませんが結構量があります。既に6玉入っていますから、ここで大など頼むのはほぼ自殺行為です(と言いつつ写真の右端に少しだけ映っている皿はイモの天ぷらだ)。



店は新しくなって、スタイルも変わりましたが、麺の良さは相変わらず。強靱な弾力を有する勢いのある麺、名店は移転しても名店です。車の数は多いですが、店内の流れはスムーズですし、そんなに長時間待つようなことは多分ないと思います。




Yamagami01 というわけで、当初予定していなかった1玉が加わってしまった状況でさらに南下です。しばらく歩くとまんのう町にはいっていきます。左に見える県道は丸亀市との境界。こちらは右斜め西向きに細く入っていく県道をトレースしていきます。右にカントリーエレベータ、そして浄水場が見えてくるのですが、そこへ入る分岐に、工事中通行止の看板が。



確かにそこは車で入ることができない(人も道の脇を何とか抜けられる)状態でありましたが、その看板には、迂回路の先に「うどん」の文字が。これぞまさしく「山神」を表しているのでありますが、工事中表示におけるランドマークってそれしかないんでしょうか。まあ確かにそれが一番わかりやすいようには思いますけど。



ともかく、この写真の場所から5分足らずで、どこかで見たような、いかにも田舎の茶店のようなうどん屋が見えてきます。



Yamagami02 Yamagami03 ここが「山神」。かつてはさぬきで最も営業日の少ないうどん屋とも呼ばれていたようですが、今は確か週休2日。入口の右に水やオプション類が並んでいまして、席はテーブルと小上がり。飯山からここまで結果的にかなり歩いてしまったので、靴を脱いで一つ上がると、おねえさんがうどんの注文を聞きに来てくれる、要するに一般店です。



まだ午前中なんですがここで5軒目、しかし男なら大を食え、というわけで、しょうゆの大をいただくことにしました。



Yamagami04 出てきたうどんは若干細め。さっきの山下とは全く対照的に、食感は柔らかくしかし程良い中腰、しっかりした主張のある麺。滑らかな優しさとカッチリしたエッジの対照が非常に独特ですが、どちらにしても喉越しへの抵抗がごくごく少ない麺です。



あちこちの店で食べると、麺の系統に「おっちゃん系」「おばちゃん系」とでもいうものがあって、そのどちらの系統でも非常に美味しい麺がある、ということなんですけど、こちらは女性的な麺の中でもかなり個性のある優れた麺だと思います。この店が与北の山下からほど近いところにあるのに信じられないぐらい空いてたんですよね。まあここに山下並みの人数の客が来ても困るでしょうが、それにしてもちょっと極端な。



Yamagami05 Yamagami06 というところで午前の部を終了してさらに同じ県道を南下していきます。すぐにあるのが富隈神社。地元の由緒ありげな神社で、境内もきれいに整備されています。さらにまーっすぐ、車の対向がギリギリというぐらいの県道を南下していきますと、右手に象頭山が見えてきます。琴平町内に入って、さらに歩くと榎井の駅です。



Kotodenretro02 Kotodenretro04 もし余裕があったら、ここから栗熊まで出て「まえば」とか、円座から高松西インター方向へ出て、あの琴平の宮武の店内表示までそのまま持ってきた「復活の宮武」に行ってみる、ということも考えてはいたのですが、さすがにお腹の状況と相談すると「もうええわ」との声が聞こえてきましたので今回は断念。やむを得ずコトデンが土曜日・GW中の特定日に運転している「レトロ車両」(大正末~昭和初めの車両が連結されています。かつては長尾線あたりで乗った気がするようなしないような、というか阪堺電車で同年代の電車がまだ通常運転されている気も、でもこの時代の車両の独特のモーター音、いいですね。



この車両でちょっと時間をつぶし、最終的に円座で降りて、宮武には向かわず2時過ぎのバスで南へ向かいます。




(この項もう1回つづく)







2010年5月 4日 (火)

実録・電車と歩きでうどんツアー2010(その2:軽い麺、重たい麺)

前回 に続いて連休初日のうどんツアーです。「なかむら」をさっさと出たのがまだ9時前。前回エントリした道をそのまま「よしや」へと戻ります。



Yoshiya04 Yoshiya05 左の写真のように、県道沿いに見逃しようのない看板がどっかーんと立っている店です。怪しさ皆無、システムもごく普通のセルフ店ですが、美味しかったら別に問題はないわけで。



この店は麺作りの全工程で機械を使っていない純手打ちの店、ということで、まあそれでも美味しくなければしょうがないのですが味も一般に好評価な様子。注文は宮武スタイルの「ひやひや」「あつあつ」。店内では確かに手作業の麺打ちが並行している状況。期待しつつ、「ひやあつ」の大をいただきます。



Yoshiya06 出てきた麺は太からず細からずの中間サイズ、宮武的ちじれ感はほとんどなく、エッジはほどほど。見た目それでも結構ずっしりかな、と思って一口入れると、意外と軽い。大きすぎない存在感と柔らかい中にもそこそこの中腰。バランスがいい麺とでも言いましょうか、嫌味なところをほとんど感じることなく喉越しまで流れていってくれる麺です。びっくりするほどの個性はないけれど、普通に満足できる麺。癒し系ですねこれは。一番食感が軽いはずの「ひやあつ」だったせいもあるかも知れませんが。



多分近所にあったら時々寄る店、という感じ。長い行列なんてこともないですが、客は途切れることなく入っています。



さて、今回の「午前の部」は終着点を「山神」と定めていましたので、そっちへ向かうには「なかむら」に向かった県道をさらに土器川越えて西へ抜けていかなければなりません。バスの便はあるにはあって、さらに山神は満濃町の北の端っこなんですが、そこは丸亀市行きの南西端と接しているので、コミュニティバスの路線も近くを通っているという位置関係。ただ、タイミング的にバスの便まで中途半端に時間があるし、既に4玉と天ぷらが入っていることもあって、また好天かつ歩くのにちょうどいいくらいの気温、ということもあって、ここはせっせと歩くのであります。



Ichiya01 Ichiya02 土器川を渡ろうとすると右岸側の土手の道路の先には「なかむら」に停めようとしている車でプチ渋滞モード(一応車両の対向はできるようです)。まあ店内は回転していますからそこそこのペースで車も入れ替わっているでしょうが、それにしても車を降りてからも二、三百人レベルの行列ですからね。



そんな状態を尻目に西へと進みます。如何にも県道サイドという感じのマルナカやらTSUTAYAやら宮脇書店やらを通り過ぎ、春日の辻バス停を通り過ぎてさらに15分ほど進むと、一里屋のバス停。ここから道を左にとって南下です。



Ichiya03 Ichiya04 さらに10分ほど歩くと、左手にローソンのある交差点。そこには看板が見えており、すぐ右に店が見えます。一部には「肉取り放題の肉うどん」で知られている「一屋」。飯山にも店があるそうですが、こちらが本店のようです。



店内には確かにどかっと積まれた牛肉もあって、かなり心が動きましたが、ここで6玉目、さらに午前中にまだ先があるということでここはグッとこらえてぶっかけの大です。



Ichiya05 どんぶりが出てきての第一印象。



ぶっとい。



太め、重ための麺というのもあちこちで食してまいりましたが、ここのは見た目で十分太く重たいというポリシーが伝わってきます。そして食べてみるとまさに見たまんま。太く硬く、そして重い。スルッと滑らかな喉越し、と言うところからはまさに対極に位置する麺で(以前採り上げたことのある「マッチョ系うどん」ともちょっと違い、弾力を楽しませるというタイプでもない)、私には数本まとめてツルッと、という食べ方はできませんでした。



ここまで来るともう強力というか、今の私のうどんの趣味からは外れますがある意味感動ものです。強靱な太麺が食べたい、とお求めの向きには一度試してみることをお勧めします。



というわけで、想定以上にヘビーな6玉目を完了し、再び県道筋へ。ここは県道4号丸亀三好線。ここをなんかして山神へ、ということなんですが、そういえばこの筋にはまだ何かあったような...




(この項つづく)






実録・電車と歩きでうどんツアー2010(その1:GWは営業時間に注意)

さて、連休初日に行っていた毎年この時期に恒例となってきたこのうどんツアー。公共交通機関を使い、自分の足で腹を空かせて、男だったら「大」を食う、そんな誰に頼まれているわけではないけれど苦行に近いツアーであります。



さて、昨年のツアーからの状況変化としては、まず、ジャンボフェリーの深夜便が0:55発とさらに若干遅くなったということ。これで完全にJRのむっちゃ早い便には間に合わなくなり、現実的には琴電の始発か6時過ぎのマリンライナーで坂出まで出てその先に行くなら普通乗換、ということになっております。私が乗ったのは4月30日の深夜。さすがに連休初日の未明便ということで、久しぶりに見るジャンボフェリーの混雑ぶりでありました。高松の連絡バスも2台用意されてほぼ満員でしたし。



そしてもう一つ重大な変化は、私もうどんツアーを始めた十数年前から何度もお世話になった琴平の「宮武」が、昨年惜しまれつつ閉店してしまったこと。よくよく考えてみれば最後に食べたのは2年前の新春プジョーで行くうどんツアー のとき。もう1度行っておけばよかったと思いつつ、しゃーないですねこれは。ただ、今やかなり一般的になった「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」「あつひや」という表現、ナチュラルウェーブのかかった独特の麺、両面がいろいろなところで受け継がれていこうとしているのはやはり宮武の大きな功績でありましょう。



Yoshiya01 さて、今回はそうしたこともあって、今まであまり行ってなかった丸亀市域を若干攻めてみようというところで。


以前のツアー時にも書いたのですが、うどんツアーに関して市町村合併で今のところ唯一ありがたいのは、丸亀市域が広がって、丸亀コミュニティバスの運行範囲が大きく広がったことではないかと。現在コミュニティバスは左の経路図にある4路線。ここは6時過ぎのマリンライナーで坂出乗換え、そこで待ってる琴平行きに乗ってふた駅、丸亀駅の南口を出て左のバス乗り場から、丁度いいタイミングでやって来る青色ラインのバスで、飯山の総合学習センター(図書館とかがある施設)へ向かいます。



まず目的地とするのはその近くにある「よしや」。いわゆる県道サイドのセルフ店ですが、手打ちの店では最近よく聞く名前なので一度攻めておこうかというところ。7時からやってる、というところもポイントの一つだったわけでありまして。



Yoshiya03 Yoshiya02 店はそのバス停から少々北へ。朝の、この時期としてはかなり寒い気がする空気の中、右手に飯野山を眺めつつ、左は広いレンゲ畑。35年前ならアグネス・チャンが居眠りしていそうないい咲き加減です(ってわかる人はどれほどいる?)



で、着いてみたらば、「5月1日~5日は8:30開店」の文字が。やってもおたー、ってまあこういう連休時期は休業や営業時間の変更がままありますし、その辺の情報を載っけてくれるサイトもありますから、ちゃんとチェックしておかないといけませんね。



Nakamura00 でやむを得ず、そこで1時間少々待つか?というとそれもアホらしい(空いている店の前で手持ちぶさたというのはさすがにどうも)ので、ここは行列覚悟で近くにある「なかむら」へ回ります。かのプレスリーも「うどんなかむらハウンドドッグ」と歌ったことであまりにも有名な(大嘘)店の連休初日、開店前の行列はイカにタコに、果たしてどんだけ待たなあかんのか、という少なからぬ興味もありまして。



さて、こちらへ歩きで行く場合は、飯山総合学習センターから真っ直ぐに西へ向かうとすぐ近くに出るのですが、一般的には「よしや」のすぐ北の県道を西に向かい、うどん通の間では利用したことはなくてもその名を知らぬ者とてない「岩崎タクシー」の看板が見えたらすぐに左へ、車の離合が難しそうな道に入っていきます。



Nakamura01 Nakamura02 でしばらく行くと、以前は幾多の車両を切り返しに追い込んでいたシビアなコーナーがあったのですが、そこに警備員の姿が。もうこの前に来たのはかれこれ何年前のことだったか。問題のコーナーの北側の建物は取り壊されて駐車場に、そしてかつては客がネギを抜いていたという「裏の畑」(私はさすがにネギを抜きに行ったことはないが、店内でネギを切った(ハサミではなく包丁で)ことはあった)も、今では車がずらりと並んでいます。そして既に数十人の行列になっていた7時半過ぎの店先。横には日よけつきで食事スペースが設けられ、さらに川の土手を見ると、そちら側からやって来る車がどんどんと。随分とえらいことになっていたものです。


正規の開店時間にはまだ1時間半近くあるのですが、8時過ぎには釜から湯気も上がり始め、テーブルや椅子を拭いている人の姿も見えてきて、やはりこういうときは少し早めに開けてくれるものと期待しつつ...



Nakamura04 Nakamura05 8時25分に開けていただきました。


のれんも店内の様子もかなり前の記憶を辿っても「全然違う」という形になってはいますが、それでもかつての雰囲気をそこはかとなく感じさせる店です。注文はおばちゃんに告げ、釜玉なら先に丼をもらって卵を割り、麺を入れた丼をもらって、温める場合は自分で温め、そうでなければ右側のトッピングを入れ、オプションを好みで取り、だしを注いでその先の会計へ。


Nakamura06 何軒も回るとわかっていてもとりあえずの1軒目はやっぱり天ぷらを取ってしまうのがどうも。しかし「なかむら」はやや麺の量が少な目。これで丁度良いぐらいかも。


麺は以前の記憶と変わらず、やや細めのストレート。若干柔らかめですが弾力があり(グミのような麺と評する人もいるがそこまでとは...)、そして喉越しは非常にサラリとしてアッと言う間に入っていく。明らかに「なかむら系」という一つの流れの究極に位置する麺であって、その美味しさは今も変わっていません。


やはり名店には名店というだけの所以があるもので。まず1軒目でお腹も落ち着いて、先ほどの道を引き返します。



(この項つづく)







2009年5月24日 (日)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その6:もう一つマッチョなうどん)

前回のエントリ で5軒目の「白川」に行ったときはまだ午前中。この後例の場所へ行って間が空いてお腹もある程度空いてきて、高松市内へと向かいます。



Sanuki036 Sanuki037 何故か同志社女子大のペイントとなっている琴電の電車に乗って、まずは瓦町へ。長尾線に乗り換え、(実はそこで1軒空振りがありつつ)、いかにも「町中の小さな駅」という雰囲気の花園で下車します。この店へは徒歩僅か。駅を出たら左へ。商店の並ぶ道を抜けて広い道まで出てみます。



Sanuki038 Sanuki039_2 そうすると左の写真の風景が見えてくるはずで、目的地はこの道を渡って真っ直ぐではなく、その左側に見える道を入ります。



入ったところは広い交差点ですが、少し進むと道幅が狭くなり、そこから間もなくで、このような感じになります。その先にうどん屋があるのは慣れた客ならすぐわかろうというところ。ここが5年前オープンという比較的新しい店ながらかなりの有名店の地位を占めつつある「うどんバカ一代」です。しかし到着は夕方5時過ぎ。ここの営業は6時まで。閉店近くのセルフは果たしていかにタコに。



Sanuki040 Sanuki041 「手打十段」とは何ぞや、とかいう些細な疑問(どうやら店主が極真空手の有段者らしい)は置いとくとして、店内の雰囲気は良くありがちなセルフ店。入ってカウンター右側から注文を。オプションが豊富な時間帯であれば左側にずらっと並んでいるのをさあどうしよっか、というところですが、さすがに閉店時間間近でほとんど取るものはなく、まあそれは却ってうどんに集中できるかもね、と一人言い訳しつつ。



なお、ここのうどんの注文サイズは、「大中小」です。何気なく「大」をコールしてしまうと、3玉入りがどっかーんときてしまいますのでご注意下さい。店内にもちゃんと書いてありますので見ておきましょうね。



Sanuki042 さて、午前中の10玉ももうほぼめでたく消化され、2玉注文も十分OKの状態になりましたから、ここはぶっかけの「中」300円を。



2玉はまずまずの重量感。閉店間際にも関わらず茹でて締めてそう時間が経っていないとおぼしき麺のツヤ。そこそこの期待を抱きつつ口に運んだ麺は、滑らかさはまあまあという感じですが強靱なコシ。そして「噛みしめがある」と表現すべきがっしりした硬さ。これはこういう傾向がお好きな向きにはたまらない麺ですね。私の好みからすると「クリーンヒット」という訳ではないのですが、しかしこれは十分いける麺です。ファンが増えそうなのもわかる気がします。この時間帯でこういう麺が出てくるというのもポイント高いですね。




今回の6軒合計12玉、最後に「当たり」を引いた感じがしました。さて次回は、また来年か?




(この項終わり)


2009年5月23日 (土)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その5:マッチョなうどん)

さてさて、「ベタな平日」をかましておきたいところなんですが、ちょっと間が空いてしまったこっちの方を先に片づけていきましょう。



前回 、宮川製麺で8玉目までぶっこんだ後、善通寺の境内で猫と戯れるうちに時間は経過したがうどんは腹の中でどうやら膨張しているような感じ、ということで、美味い麺を食べても結構厳しいかも、といった状態ではありつつ、ぼちぼち開店時刻となりそうな「白川」を目指して歩き始めます。



Sanuki028 善通寺は駅から見ると西側、まずは駅方向へと戻り、市役所や善通寺中央高のあたりを抜け(「こがね製麺所」とかもあるわけですがやむなくスルー)、駅まで来たら南側の踏切を越え、表通りを斜めに横切る道を南下します。



するとしばらくして国道(旧道)へ出て、尽誠学園が見えますからここをさらに南へ。最初の広い道を左に入るとすぐにバイパス、市の斎場がありますからその横を真っ直ぐ抜け、金倉川へ。



Sanuki029 Sanuki030 遠くから見ると川に橋なんか架かっていないような感じなんですが、土手の上まで来ると、左側の写真のように、人や自転車が通れるようになっているのがわかります。渡って少し南に進むと、尽誠学園のグラウンドです。なお、スコアボードには「伊良部秀輝氏寄贈」の文字が。そうそう、ここの出身でした。



Sanuki033 Sanuki034 グラウンドの向こう側の道をさらに少しだけ南下すると看板が見えてきます。それに従い山側へ入りしばらく歩くと、田舎の民家、という雰囲気のところに「うどん」の文字が。ここが白川 です(なお、丸亀の市民会館内に支店があるらしい)。開店からそんなに時間が経っていないせいか、客はまだ数名。



もともとおばちゃんが趣味みたいな感じでやっていたうどん作りを息子も覚え、今ではアームレスリングで鍛えた腕(四国一だとか)で息子が麺を打ち、店も出してしまったということなんだそう。1日限定400玉の「マッチョなうどん」とはどんなものか。



Sanuki035 こちら、冷たいかけダシのかけ大、300円(本日10玉目にしてなんでチクワ天まで取るかなあ)。基本的にセルフですので、麺をもらう以外のところは自分で適宜と。



麺はそんなにエッジが切れ上がった印象はなく、見た目は重さを感じる麺ですが、手切り独特の若干のねじれが入って、この地域の麺としてはよく見るスタイルかな、とも思います。口当たり、喉越しは固め、ということもなく、比較的するりと通る感じ。想像していたよりも「強固なコシ」というほどではありません。



などと書くと特徴のないうどんのようですが、マッチョな、というよりもおばちゃんの優しさがちょっと入っているような感じの麺。ごっついハードな感じのを期待すると少々肩すかしを食らいますが、これはこれで悪くないと思います。しかしこの辺り、ちょっと南下すると宮武とか山神とかもありますのでね。豪華なエリアです。




(今回のツアーはもう1軒。)






2009年5月10日 (日)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その4:約15年ぶりの店)

今回は6軒回ったうどんツアー、朝9時でそのうち半分を回り、腹の中には既に6玉。善通寺での最終目的は白川(ほんとは→山神まで考えたんですが大川製麺の量の多さにあきらめてました)なんですが、開店が10時半なのでまだ時間あり。また結構短時間の3軒だったためまだ入った物がこなれきっていない状況で、ここは少しでも歩かねば、というわけで程良く歩くルートでもう1軒(行くんかいな)です。



Sanuki021前回 からの続きで西へ向かい、善通寺の赤門前を北に通り過ぎた辺りからまいりましょう。



お寺の東側の広い道を北上すると、右手に「善通寺グランドホテル」のちょっと年季の入った看板が見えます。その交差点を左折します。



右手に農業研究センター(旧農業試験場)の広い敷地が見え、それをさらにしばらく進むと国立善通寺病院が見えてきます。そのすぐ手前の信号を右へ。左は病院、右は静かな住宅地、というエリアに入ってきます。



Sanuki023 さらにしばらく歩き、左へ道を分けるところをさらに直進し、道がフッと狭くなったらすぐに右側、このように看板が見えてきたら正解です。なお、駐車場は道が狭くなる直前の所に結構広いのがあります。



「宮川製麺所」は、「恐るべき」の単行本でいうと2巻に掲載されている店で、私もその当時、ですから約15年前に一度食べに行って、朝の打ち立て湯がき立てのかなり強い麺に感動した記憶がありました。ちなみに、「恐るべき」の記述で有名な、テーブルの間を板でつないだ「カップルで座ると微妙な距離にちょっと...」席に1人で座って食べた記憶が微かにありますけど。



で、店に入ってみると、どうもかつての微かな記憶と微妙に違うような気がしてきまして、当時とは内部が改装されているのではないかと思いつつ、まずは入口から真っ直ぐ突っ込んで玉数に合わせた丼を取り(1、2玉は共通、3玉だけ大きいの)、せいろにあけてある麺を自分で取り、湯がく人は釜で湯がき、かけダシの人はすくって入れ、ぶっかけダシの人はポットのを入れ、ネギ、ショウガ、天かす、その他オプションを好みで取り、空いてる席に着く、これをそこそこお客さんのいる店内で流れるペースでやるのがまず第一です。でもやっぱりレイアウトが変わっているような。



Sanuki024 で、こちらがぶっかけ大、210円。安いが量はしっかりあります(2玉目を取るとき若干躊躇したのですが、やはりここは「ええいいてまえ」と)。茹でてせいろに上げてさほど間がないと思われる麺は、十分にツヤがあり、舌触りも滑るようです。



固からず柔らかからず(古い記憶ではもう少し強固な麺という印象があったのだが)、弾力はそれほど感じないけれどそこそこの中腰、というところでしょうか。時間帯的にも悪い状態ではなかったですし、美味しいのは美味しいのですが、15年ぶりの宮川の麺は、「あれ、こんなだったっけ?」という疑問が若干勝ってしまって、というところ。ただ、製麺所で食べる麺はそのタイミング等で微妙なのは確かですけど。ともかく、食べ終わったら丼を所定の場所に返し、お金は後払いですのでよろしく。



Sanuki027 Sanuki026
ここまで来たら、どのみち通り道になりますから、善通寺の境内を通っていきましょう。ここは何しろ弘法大師が生まれ育ったと伝えられる土地。真言宗の重要な総本山だけに、お遍路さんだけでなく、訪れる人を落ち着いた気持ちにさせてくれます。五重塔は明治時代に再建されたものですが、高さ45.5m、立派な建物ではあります。



もう1軒に向かうには微妙に時間があって、しばらく猫と戯れつつ時間つぶしです。だいぶ日なたを歩くと暑くなってきましたが、次の目的地はここからJRの線路を反対側に抜けていきます。




(善通寺市内はもう1軒 つづく)







2009年5月 9日 (土)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その3:大川製麺に再挑戦)

CWさんのブログ で知ったのですが、このGW中に某うどん店では最大4時間半待ちの行列だったとか(多分私がだいぶ長いこと行ってないあそこでしょうね)。高速1000円効果もええ加減にしてもらいたいと思う一方、「4時間半待ってたら他の店に行かれへんやん」と思ったりもしつつ、前回 の続き、コトデン太田駅から琴平へ、さらにJRでひと駅上がって善通寺に着いてからであります。



Sanuki016 最初に向かうのは去年食べられなかった 「大川製麺」。場所は前回を参照いただくとしまして、今回は、前に車が停まっていて見にくいですがちゃんと製麺所の横の「うどん」スペースのシャッターも開いています。食べられそうです。



ここは、その「うどんスペース」に入っただけでは何も出てきませんで、まずその右の製麺所に突入し、おばちゃんに注文して、それから左の部屋で待つ、ということになります。



Sanuki018 今ではこちらはすっかり「うどん」となっていますが、元々はベビー用品等の雑貨店だったスペースです。(向かいがその店舗になっているのか?)。製麺もかなり古くからやっていたようですが玉売り専門うどんスペースの入って左側には在庫品とおぼしき物がいくらか置かれていまして、右側にテーブルが2つと椅子が10脚ほど。マンガなんかも置かれていますが、そんなに腰を据えているほど時間がかかるわけではありません。手書きのメニューがずらりと貼られているのがいかにもこういう店らしくていいですね。左下のガラス瓶には、なぜか「月下美人の花のアルコール漬け」が入っています。



ここは冷たいぶっかけを、大は230円です。



Sanuki019 他にお客さんもおらず、しばらくマンガ読んで待っていますと、←こちらの窓に、商品を持ってきてくれますので代金と交換と。お茶はセルフサービス(この日は私が最初の「食べに来た客」だったのか?冷たいお茶を持ってきてくれました)、食べ終わった食器類は左のトレーに置いておく、というスタイルです。




Sanuki020 で、出てきたのが←こちら。



でかい。既に早朝からお腹には4玉入ってまして、このあとできれば午前中に3軒、と思っていたその気分を軽くくじくこの量(そんなら全部「小」にしたらええやんか、という声もあるかも知れませんが、これはもう私のうどんツアーのポリシーでして。「大の男がちまちまと小なんか注文できるかい」と。何もそんなに意地にならなくてもいいんですけど)。ぶっかけなのでこれがほとんど麺の正味量、というところです。



Sanuki017 しかしそこは製麺所の「そこで作ってる麺」です。やはりどーんと作っているのは7時台ということで、私が食べに行った8時半ごろというのは若干時間が経っていることになりますが、それでも強靱ということはないけれども程良い中腰の感じられる口当たり、重ためですが粘る感じはなく、通りは滑らかで、麺自体の味わいもしっかりしています。



町の中にあるうどん屋で、この日も卸でかなり製造しているのでしょう、帰るときにもおばちゃんは忙しそうにしていました。町の麺は誰にでもお奨めできる美味しさです。駅からも近いので、私のような電車組にもいいですね。




(善通寺2軒目につづく)




http://cw0609.blog17.fc2.com/blog-entry-878.html

2009年5月 6日 (水)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その2:バス停脇の製麺所)

前回 の続きです。「中西」でこの日最初の一杯をいただき、太田の駅へ引き返す途中、なのですが、



Sanuki012 その県道をとって返して駅まであと300mくらいのところが道幅は広くないけどバス通りの塩江街道、コトデンバスの太田バス停は駅から少し離れたこの辺りにありまして、そっちへ向かっていきますと、太田池のすぐ手前にこのような構えの一般店っぽい店が見えてきます。



ここが大島製麺。創業50年を超える店で、店の外観は新しげに見えますが、中は結構年季の入ったいい雰囲気をしています。7時開店ということになっていますが、5分前到着で既に店は開いていて、中にお客さんも入っていました。



Sanuki014 店に入ると、製麺スペースを仕切るカウンターの上部にこのようにメニューの写真がずらり。かけうどんは丼に麺を入れてもらい、すぐ後ろの鍋で好みにより湯がき、ダシもセルフ。その横には定番のおでんもありますし、カウンター側には天ぷらなども並んでいます。それ以外のトッピング系メニューは、カウンター越しに注文すれば席まで持ってきてくれます。会計はその製麺スペースからの通路脇にある「お会計皿」に入れて、丼は出口よりの所で返します。



ここで人気が高いのは「ぶっかけ」らしく、有名サイト系にもその写真など出ています。かけとは若干の価格差がありますが、と言っても知れていますのでせっかくだからぶっかけの大(310円)を。



Sanuki015 スポーツ紙に目を通してしばらく待つうちに出てきたぶっかけは、麺が見えないぐらいの結構な具だくさん。中でも焼き目のついた薄揚げの香ばしさがとても印象的です。



麺は製麺所系の朝イチ打ち立て、ということでありますが、やや細めで柔らかめ、腰の強さもまあぼちぼち、滑らかさもそこそこまずまず、という感じ。強烈さはどこにも感じられないけれど、具とのバランスは意外に合っていて、良い意味での「町のうどん」という感じです。



別に全てのうどん屋のうどんが同様に強靱な口当たりでなければならないわけでもありませんし、逆にこういう場所のこういう雰囲気(どういう雰囲気かは実際に行っていただくのが一番かと)に合う優しいうどんは、普段遣いの店として何事もないかのように今日も明日も作り続けられているわけでありまして、そんなことまで含めて、このバス停脇の製麺所のうどん、美味しいです。ツアーのワンポイントに、ものすごくはないけれど、安心して加えられる気がします。



さて、ここで太田駅に戻り、ギリギリで琴平行きに(仏生山で車両入れ替え、なんてことしてるんですね。運転効率でしょうか)。そして一駅だけJRで善通寺。まずは昨年のリベンジとまいります。



(つづく)





2009年5月 3日 (日)

実録・電車と歩きでうどんツアー2009(その1;朝イチの店)

前回 のうどんツアーはちょうど昨年の今ごろ、連休の合間に回りましたが、今年も好天の連休谷間に、これまで個人的に回ったことのなかった店を中心にツアーを組んでみました。例によって電車と歩きで回る人はそんなにいないとは思いつつ、中にはいるかも知れない奇特な方々向けに、なるべく道筋もお示ししながらお送りしたいと思います。



Sanuki001 今回もスタートは神戸のフェリーターミナル。ここって実は、日本で一番短い国道、174号線の突き当たりにあります。下り側のおむすび標識は、夜だと結構わかりにくい所にありますね。



ジャンボフェリーの時刻は微妙に変更されていて、今回は0:45発の4:45着。連絡バスに乗り換えても高松駅発のJR始発には間に合わないパターンになりました。今回も帰りのバスとのセット券。さすがにこの時期、(しかも土日祝日に当たっていないので高速も1000円じゃない)お客さんもそれなりに乗っています。



Sanuki002 ジャンボフェリーから高松駅まで無料送迎バスに乗って、着いてみると夜も明けてきました。何かと話題の宇高国道、四国フェリーの乗り場の明かりはまだついている状態。まあ時間が時間なので乗船待ちの車がほとんどないのは仕方ないですが、さすがに5時過ぎの駅前はまだほとんど眠っております。しかしそれでもぼちぼち開いてるうどん屋はあるわけでして。



Sanuki004 今回のツアーのメインは高松市内と善通寺市内、ということで、JRの「くるりーんきっぷ」ではJRの乗車区間がほとんどなくてもったいない、ということになりまして、購入したのはコトデンの1日フリーきっぷ。そこそこ最近まで走っていた懐かし電車の写真をデザインした切符が6種類出ています。当然どれも値段はいっしょで1200円です。高松築港~琴平間を往復すれば元が取れるという価格ですので、そこにプラスαで乗車する区間があれば、お得感はかなりありそうですし、綾川地区を途中下車でつなぎながら、という向きにも結構利用価値はあるように思います。



Sanuki005 コトデンの始発、琴平行き6時ちょうどでスタートです。コトデンのマスコットキャラはイルカ。ICカードの名称もIrucaです。路線図では、イルカがうどんを「ゾゾー」とすすっております。



さて、高松市内で早朝のうどんというと、私がかつて頻繁に焼こう日帰りツアーをしていた頃はまず6時からやっている中心部の「丸山」、というのがほぼ通り相場だったのですが、今回は、同様に以前から営業している、しかも5時半からやっていて第一のピークが6時台、という店を攻めてみようという次第です。



Sanuki006 高松築港から13分。太田駅は中心部からちょっと外の住宅街、というところ。一応世間の多くは平日ですが、まださすが二時間が早くて人の動きはまばらな状態です。駅を出て少し北に戻り、踏切のある県道を左に折れ、どんどん西に進みます。店や病院が点在する以外は特に何があるという訳でもないので、歩いているうちに多少不安に感じるかも知れませんが、道は間違いないのでせっせと歩きましょう。速めに歩けば目的地へは約20分と言ったところです。



Sanuki007 国道193号線を渡るとそこは鹿角町。旧道の交差点を過ぎてしばらく行くと、そこだけ車が時々吸い込まれていくような場所があります。だいたいこんな時間に車がぞろぞろと流れていくような所というと、ほとんどうどん屋しかあり得ません。そうして行くとほどなく、




Sanuki008 見えてくるのがこちらの看板です。ここが5時半から営業している、さぬきうどん店のうちでももっとも営業開始が早い部類に入る店、中西です。写真をご覧いただければわかるように、店の前には既に駐車車両が数台あります。実は県道の向かい側にも駐車場があり、そこにも車が入っていたりしたのでありますが。



Sanuki009 Sanuki010 入口は特に何か変わったところのあるようには見えない普通の郊外のセルフ店といった雰囲気ですが、GW中の休業日を表示する手書きポスターが何ともいい感じです。



入ってみると確かに、早朝からの業務関係者、あるいは朝イチからのツアー客といった人達でそれなりに座席が埋まっています。しかも既に最初のピークがかなり経過しているのではないかという感じが漂っていました。何とも恐るべし中西。



ここの注文システムは、まず店に入って左のカウンターに並んだ丼を取るところから。上の写真にあるように、色と大きさの違う丼が並んでいまして、手前が1玉、真ん中の黒っぽいのが3玉、そして奥にある白っぽいのが2玉用です。丼をその右側で大将に渡した時点で注文が決まりますので気をつけましょう。その横に天ぷらその他が並んでいるので好みで取って会計を済ませ、温める人は後ろのコーナーで湯がき、熱いダシがいい人はその横で適当に注ぎ(私は寝不足の朝イチということもあって、お腹に優しそうな「ひやあつ」にしてみましたが)、空いてる席で好みに応じてネギや天かすやゴマをかけ、というまあその辺はお決まりですね。



Sanuki011 こちらがかけ2玉(ひやあつ)、270円。量は2玉分としてはまあまあ普通と言ったところでしょう。太さもまあ普通で、エッジは切れ上がったと言うほどではないがしっかりとしています。



口当たりは滑らか、モチモチというほどでもなく、固過ぎも柔らか過ぎもせず、かといって特徴がないわけではなく、程良い柔らかさを持った歯触りの向こうにちゃんと主張する中腰があって、そして何より、喉越しが驚くほど軽い。それは眠い朝の重たい気分を吹き飛ばすような軽やかさです。イリコの香り漂うダシがその軽さにアクセントをつけていて、この「ひやあつ」はなかなかに素晴らしいです。



朝の1杯目からいいものをいただいて、今回も怒濤のツアーがスタートです。




(この項つづく)



http://blog.livedoor.jp/michi2002/archives/51485823.html