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2015年9月13日 (日)

住吉公園駅のこと

Sumiyoshi01_2さてさて、既にニュースにもなっておりましたが、私にとっても身近な路線、阪堺電気軌道の住吉公園駅が2016年1月末で廃止になる、という件です。


この路線、わずか200mほどの盲腸線で(まさに盲腸、というか虫垂、というか、そういう言葉がピッタリきます)、少し前から運転本数が大幅に削減され、こんな都会にありながら「ある意味秘境駅」「日本一終電の早い駅」などという言い方で有名になってしまっているようでありますね。


こちらは住吉電停に貼られていた告知ですが、ここから住吉公園駅(南海本線の住吉大社駅に隣接しています)までもごくわずかな距離ですし、さらに100mぐらいの所に住吉鳥居前電停もありますので、住吉大社参詣に重大な影響があるわけでもない、という形ではあります。


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Sumiyoshi03_2大阪市内には昭和40年代半ばまでは市電が走っていましたが、それが全廃されてからは、当時南海の上町線、阪堺線、それに平野線がわずかに残る併用軌道線となっていました。そのうち平野線は1980年に地下鉄谷町線の八尾南延伸に伴って廃止となり、この2路線だけが残っています。で、上町線と阪堺線がクロスする住吉電停から先へは、写真にもあります通り、走る電車は朝8時台までの平日5本、休日4本だけです。


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Sumiyoshi05というわけで、この区間は保存しておくのもあまり重要性が高くなく、一方平面交差地点には改修を要するがその費用をまかなえるほどの運賃収入がある訳ではない、という難しいこともありまして、結果的にこのように、わずかな区間ではありますが、昼間から「終電後」の「閉まらずの踏切」という状況が展開しているわけであります。


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Sumiyoshi07_2さて、阪堺電気軌道の路線は大阪市内は天王寺駅前と恵美須町が起点になっており、かつては天王寺駅前からは住吉公園行きと大阪市内最南端駅の我孫子道行きの2系統、恵美須町からは堺市内に入って浜寺駅前まで、というパターンで運行されていたのですが、やはり乗客の密度という点では天王寺の方が明らかに大きい、ということで、最近になって天王寺駅前から浜寺駅前への直通運転が始まり、逆に恵美須町からは我孫子道までの区間運転のみに変わりました。


で、現在の運転パターンは発車時刻表をご覧いただけばおわかりの通り、天王寺駅前発着が圧倒的に多く、恵美須町からは朝夕を除けばおおむね1時間に3本という状態(2014年に本数が大きく減少した)。まさしく「過疎化」が進んでいるのでありまして、運転本数的には、過去2回、最近の方でも7年半前にエントリしたときに、30分ヘッドの運転に過疎をひしひしと感じた汐見橋線に近づきつつあります。堺市内の区間は、堺市内LRTの動きとともに以前から存廃問題が浮かんでは消えしていましたが、こちら恵美須町区間ともども、大阪市に残る路面電車の将来は、決して楽観できないものであるようです。




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