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2013年3月 2日 (土)

タヒチのコーラス

というわけで、しばらくぶりにちょっとうちのCD棚をあさってみますと、かつて購入していた民族音楽系ディスクの束というのが出てくるのであります。あれ、これってブログで採り上げたことなかったけな?と思いつつ、検索しても引っかかってこなかったので、仮に以前触れたことがあったとしてもネタにさせていただきます(もうこんだけエントリしているとその辺はかなり面倒くさくなってます)。



南太平洋の常夏の楽園、タヒチ。イメージ的にはリゾート、観光、という感じしかないような所ですが、ここに凄い音楽があるのであります。特にここに採り上げる「Tahitian Choir」というディスク(参照ディスクには「Vol. II」とあるのですが、Iについてはよくわかりません)、タヒチのいわゆる原住民の方々冠婚葬祭関連の合唱をまとめたディスクで、いかにも地元のおっちゃんおばちゃんのコーラスという感じのローカル色あふれる歌声、と片付けようとするとその2曲目に度肝を抜かれます。



この種の音楽に独特の地声のハーモニーというのを、ふんふんそういう感じね、と聞き流そうとすると、ワンフレーズが終わったところで突然、いきなりテープの回転数が落ちたような感じでコーラス全体の音がずり下がっていき、下りきったところで次のフレーズがソロで始まり、そこにまたそのキーに合わせたハーモニーが展開するという不思議な音楽。少なくとも録音された音楽として、同じような例を私は聴いたことがありません(その2曲目の視聴はこちら からできるはずです)。同様の不思議なトーン(ロングトーンのパートがズズーッと音を下げていき、下がりきったキーで次のフレーズを導く形で転調していく)は6曲目、10曲目、14曲目などにもでてきます(全般に、合唱のトーンとしてはそのようにずり下がっていくトーンを楽しむという趣があるように思われる)。ディスクのリブレットには、ご丁寧にも、




「Note: It is important for the listener to be prepared for the possibility of physical sensation or reactions that these tones invoke]




という注意書きが書かれていたりしまして、まあ聴いて気分悪なっても知らんで、ということなんでしょうが、そんなこと書かれてしまう録音って何よ、という気もしますがね。ともかく、Tonal Scale と表現されているこの音の動き、かなり真似をするのが難しいのではないかと。



しかし、ともかく全般的に、エスニッククワイアの極めて素晴らしい録音として、単にマニアのネタとしてではなく、多くの方に聴いていただきたい音だと思うのであります。人の発する声と音だけでこれだけの面白い表現があるということなんです。是非触れてみて下さい。




Cdcover_64055 [参照ディスク]
Tahitian Choir Vol. II

1. Tamaiti Junahia     2. Ua Putuputu Tatou E
3. Tangi Maha Te     4. Te Ture A Te Ariki
5. Te Poti Varua     6. Tineifara
7. Te Kuri     8. Te Tia Mamoe
9. Te Pure A Te Fatu     10. Eifiti Fenua Herehia
11. To Na Tere     12. Te Moko
13. Neki Neki     14. I O Nei Matou E Haamaitai Ai
15. Te Aito No Tevaitau Ra E     16. I Roto I Te Are Nei
17. O Itamina Te Vahine

Rapa Iti

SHANACHIE  64055  (録音年は明記されていませんが、それほど古いものではないと思われます)






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