というわけで、「ベタな休日」です(今回は実際のところ「ラオスの」ではないが)。本日、昼間は雨季の中休みでビエンチャンは晴れたり曇ったり、そうむちゃくちゃ暑いわけでもなく、という状況でしたが、夕方になって南の方から随分と黒い雲が上がってきまして、これはまた来そうかな、と思ったら肩透かしだった、とまあそんな感じです。
以前も書きましたがラオスのビザなし滞在期間は到着日を合わせて15日間。今回は来週初めまでいる予定なので日数オーバーになってしまう、というわけで昨日、朝から雨の中国際バスにて出国してきました。いつものタラートサオのバスターミナル、目指すは8時のウドンタニ行き第1便です。
このバスは同じターミナルから4路線ある国際バスの中でも最も手ごろでそれなりの都会に出られますし他への接続にも便利だしと、何かと条件が揃っているためか人気があり、特に朝の第1便は発券が始まる前から(ちょっと他では考えられないほど呑気ですが)窓口にパスポートやボーダーパスを積み上げての順番待ち状態になります。この日は窓口が6:45ごろに開きましたが、その時点で20人ほどが並んでいました。
現在のウドンタニまでの運賃は22000Kip(80THB)、ただし土日・平日の時間外に運行される便は時間外手数料を加算して24000Kip(85THB)です。窓口のおねいさんは手際がいいですから、受付が始まるとサササッと発券してくれます。
さて、前回 と同様のちょっとグレードの下がった車体(でも冷房はガンガンに効いていてかなり寒い。TGの飛行機に乗るときと同様、上に1枚羽織るものを用意しておくほうがいいですね。で、座席指定の定員乗車のはずだと思っていたバスは発車間際になって通路に椅子が並べられてゾロゾロと10人近くが追加で乗ってきてました。ええんかいなそれで。
途中は前にも 書いたことがあるので適当に端折りますが、やはり土曜の朝は友好橋のイミグレは人も車も多くて通過するのに時間がかかります。乗客が出国手続きを終えて手数料(やっぱり往復各9000Kipというのは実際大した額ではないけれども「取られすぎ感」があります)を払って、まだバスは渋滞の中、という感じ。ともかく橋を渡ってノンカイ側のイミグレをさくっと通過して、2号線に入って結局10:30ごろにウドンタニのTerminal1に到着です。
今回も、ウドンタニにただ行くだけでは面白くないというわけで、ネタになりそうな場所をまず目指そうと思っておりましたらちょうどおあつらえ向きの場所がウドンタニ県の東の端にありまして、市内から東に50kmちょっと行った所にあるバーンチアン遺跡という世界遺産(カタカナでの表記はいろいろあるみたいですが、英語表記ならBan Chiang)。独特の彩色を施した土器で知られている地域ですが、1960年代にそこに3000年から5000年前の農耕集落が発掘されて世界的な発見と当時言われた(その後の調査ではどうやら2500年前ぐらいのは確かに出ているようだが...というもののようなんですが)遺跡であります。これは一度は行ってみなければ。
で、各種情報から、ウドンタニの国際バスが着くのと同じターミナルから、本数も結構出ているサコンナコン行き(ナコンパノム、ブンカンと、22号線を東に走って行く路線バスならどれでも通りますが)のバスに乗ればいい、というところまで把握して、降りてみるとその向かいに、サコンナコン行きとおぼしきバスが並んで停車しています。乗り場のおっちゃんに、「このバス、バーンチアンに停まるんか?」と予習したてのタイ語で尋ねると、「今出るところやからすぐ乗れ」と。というわけで早速、途中の写真も撮る間もなく↑のバスに乗車です。エアコンなしですがこの日は比較的涼しかったので外の風を受けるのがちょうどいいぐらいです(雨季というのは雨さえ降らなければまずまず快適なときも多いのです)。中ではおばちゃんが切符を切っていて、バーンチアンまでは40THB。約50km乗って100円そこそこですからまあ安いもんでしょう。
市街地を抜けるまでに随分時間がかかり(さらにバスはバスターミナルを出てちょっといった中心市街地っぽい場所で20分ほど停車していた)、道路の整備状況以外はラオスと大差ないようなイサーンの農村風景が広がり始めてしばらくすると「ようこそ世界遺産バーンチアンへ」みたいな横断幕のかかった広い道を左に分けるのですがバスはそれを無視してさらに3分ばかり。運転手が「バーンチアンやったらここやで」とバスを停めてくれた左側のいかにも田舎へ入っていく感じの道の入り口には、これまたいかにもそこを目指す人のために待っている風情のトゥクトゥクが3台。ネット上の先人の旅行記とほぼ同じ光景が展開していました。そこに一人だけ降りてきた私に、恐らくこういう感じでやってくる個人旅行者を扱いなれているであろう彼らの手際の良い誘導で、またしても途中の写真を撮る暇もないようなスムーズな展開です。
恐らく順番は決めてあるのでしょう、手前に止めていたおっちゃんの車に乗り込みます。言い値は往復で200THB、値切ろうかなとも思いましたが、現地の待たせ賃とチップを考えればそれほど大差はないかと思い直し、発進してもらいます。それにしても、世界遺産の最寄バス停にしてはなかなかにしょぼい(というか一見したところ何もない)ポイントですし、確かに車やツアーバスで行く人が多いかも知れないけれど、乗り継ぎの貧弱さ(トゥクトゥク3台で回せるというか、それ以上いると各自が商売にならないということなんですよね)は「単に国道から村への入口」というだけではないのかここは、という思いを抱かせるに十分な雰囲気を漂わせているのであります。そんな思いをよそに、トゥクトゥクは多少アップダウンのある道を、まだ田植えをしているところもある若い田んぼを横目にのんびりと走っていきます。
そして約15分、それはまさに「農村にちょっとしたものが降って湧いてきた」という感じの、農村の環境整備には随分貢献したと思しき、でもこの村の雰囲気にはどうも不似合いに立派過ぎる博物館が、目の前に現れたのですが、ちょっと長くなってきたので、例によって前振りだけで次回 に続きます。
(この項つづく)
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