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2010年12月31日 (金)

[Nano]そんなに売れてなかったのか

ネタとして出遅れてしまいましたが、ちょっと前にネタ にしたことのあった、インドはタタ車の激安四輪車「Nano」。当初から生産の遅れとかもあり、そして発火事故に代表される安全上の問題という、発売前から懸念されていた最大の問題が大きくなり、それでもインドに数千万人単位で育ってきているはずの中間層の入口の人達はこの安い超大衆車に列をなしているのかと思いきや、全然そんなことにはなっていないようで。





やはりインドの方々も、危ない車には安くても乗りたくないということでしたか。



確かにこの車の生産は初期から工場のストなどトラブル続きで、そこら辺を嫌気する向きもあったのでしょうが、あのインドで自国生産車が月に500台かそこらしか売れていない、というのは、さすがに大衆からそっぽを向かれた、としか言い様がないでしょう。他社の車は普通に売れているようですし。



そりゃまあ安いに越したことはないんですが、それでも肝心なものを犠牲にしてはだめですよ、ということで。新興国の客をバカにしてはいけないということでしょう。これは日本の製造業も常に考えておくべきですね。特に耐用年数の長いものほど、年数が経つほどに消費者もだんだん成熟していくはずですから。





(今日聴いていたCD)
マーラー:交響曲第8番
ケルツェ、ツァデク(S)、ウェスト、マラニウク(A)、ザンピエリ(T)、プライ(Br)、エーデルマン(B)、ミトロプーロス指揮 ウィーンpo. ウィーン楽友協会cho. ウィーン少年cho.
ORFEO: C519992B (1960年録音)



Cdcover_c519992b いわゆる「マーラーイヤーズ」その1年目の最後に採り上げるのは、またかという気もしますがミトロプーロスです。



これは1960年のザルツブルク音楽祭におけるライヴ。ミトロプーロスはこの2ヶ月余りのちに亡くなっていますが、この年だけで、正月の第5番や、第1、10番のアダージョ、それにVPOとの9番(これはさらに後の10月の演奏)といった録音が残っており、我々にとっては有り難いことではありますが、やはりこれだけ内容の濃い演奏を心臓に持病を抱えた状況で続けていたというのは、寿命を縮める元になったのではないかと思います。亡くなったときもマーラー3番のリハーサル中だったそうですし。



さてこの演奏、かなり以前から市場に出回っていて、聴いた人の評価も「これで録音がもうちょっと良かったらこの曲の大大決定盤」というところにほぼ落ち着いているみたいですし、私もそれに何か言うつもりもありません。とにかく冒頭のゆったりした入り方から聴くものをググッと引き込んで放さず、フーガの鮮烈さから第1部の集結までの一気呵成ぶり、それとうって変わって第2部冒頭の長いオケ部分の息を呑むほどの精妙さ、中間部のソロにつけていくオケの色彩感、そして「神秘の合唱」から終結に至る圧倒的なスケールと広がり。これを現場で聴いていたら何か世界観とかまで変わるかも、と思うほどの凄まじい演奏です。



当然ライヴで余り慣れているとは言えない曲をやっているわけですから、それなりにキズもあったり、テンポの合わないと感じられる所もありますが、それでも演奏の水準としては極めて高く、若きプライのバリトンを初め、ソリスト、合唱も十分に健闘しています。



ORFEOの音が問題、というのは確かにあって、恐らくマスタリングでかなり迫力を殺いでしまっているのではと思われる、ちょっと落ち込んだ音場が気にはなります(かつてのARCADIAとかHUNTとかのディスクを推す人は少なくないようですね)。しかしもともとこうしたライヴに音質を強く求めるのは筋違いですし、そう言ったところを超えてこの演奏には素晴らしい魅力があります。今はこの2枚組(81分弱なので1枚にできんかったんか?とは思うが)もだいぶ安く手に入るようですし、古い録音が苦手でない方なら必聴と言えるでしょう。







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