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2010年7月24日 (土)

硬券の三岐鉄道

先週の河内風穴 からの続きで、鈴鹿山地をR306で越えようかと思っていたら鞍掛峠が通行止め。仕方なくうーんと大回りして、米原からR21で関ヶ原、そこで北から合流してきたR365に従って右に入ります。南下南下。さっさと三重県側に入ってしまいたいのではありますが、やはり遠回りしただけあって相当距離があります。



Sangi01 Sangi02 上石津町から三重県いなべ市に入り、さらに結構走って本当はこちらをスッと行きたかったR306に入り、ようやく着いたのが西藤原駅。駅の横にパーク&ライドの無料駐車場があります。ここから山を下りていく格好で四日市の富田まで26.5kmを45分ほどで結ぶ三岐鉄道の駅です。



駅に着くと、すぐに折り返しの電車が入ってきました。どこかで見たような気もする西武鉄道のお古(この列車は4両)です。この駅は藤原岳ほか、鈴鹿山地への登山口にも近いのですが、休日とはいえまだ昼下がり、いかにも田舎の始発駅、という感じで、乗客はごくまばら。



Sangi04 三岐鉄道はその名の通り、三重と岐阜を結ぶ事をそもそもの目的にしていたのですが、恐らく今後その予定はなく、名称に「そんなことあったっけ」というのを残すのみです。もともと独立ローカル私鉄として存在していましたが、2003年に近鉄の北勢線が廃止されようとしたところを譲り受け、2路線で営業中。しかし北勢線はナローゲージですので、路線としてのリンクはできないわけですが。



駅でキップ(窓口のみ)を購入すると、久しぶりに見る硬券でありました。今どき硬券に入鋏してくれるところってそうはないでしょうね(ローカル鉄道は無人化ワンマン化で切符自体がなくなってきていますし)。全区間で500円。この種の私鉄路線としてはまあまあ安い部類に入ると言えるでしょう。



Sangi10 Sangi09 ほぼ30分に1本。西藤原を出た電車はのどかな単線を少しずつ下っていきますが、2駅目の東藤原駅の手前でこのデカいプラントが目に飛び込んできます。



ここは太平洋セメントの工場。この鉄道の主要株主でもあります。左側から専用線を伝っていく貨物路線が、今でも輸送の重要な部分を受け持っています。旅客運賃がローカル私鉄としてはまだ比較的安めなのもこの辺りの影響があるのでしょう。この路線はそういうわけで、各種電気機関車や貨車、セメント輸送車が使用されていて、その種のマニアの方にもお薦めできそうです。



Sangi07 Sangi06 さて、電車は途中駅までは自転車乗り入れ可だったりするなど、営業努力の跡を感じさせながらだんだん海側へと下っていきます。そして終点富田へ向け、関西線の線路を跨いだところで分岐が見えてきます。旅客列車は右へ、そして貨物は左へ。左に入った列車はJRに入り、右の列車は近鉄富田方向へ入っていきます(もう1回JRを跨ぎ、近鉄線の西側に滑り込んでいく)。



もともと、三岐鉄道は貨物輸送を主力としており、先に接続していたのは国鉄の方(本社もJR側に存在する)。ただ旅客面では以前から近鉄の方が輸送力もあり、利用者も多い。というわけで、開業から40年近く経った1970年に、近鉄連絡線が建設されたという経緯があります(伊勢湾台風までは近鉄の名古屋線も狭軌だったわけですが、この時点では改軌済なので、どのみち直接の接続はできなかったわけです)。確か私が子どもだった頃は、国鉄への連絡列車もあったと記憶していたのですが、1985年に、旅客列車は近鉄富田駅ゆきに統一されていたようです。上右の写真にある路線図なんかは、その辺の歴史も踏まえたもの、ということになるのでしょうか。



Sangi05 で、ほどなく近鉄富田駅に到着。四日市と桑名の中間ぐらいに位置する駅です。この駅でも、三岐鉄道の旅客取扱いは完全に「別扱い」。硬券は当然ながら自動改札非対応ですし、近鉄線では使えるPiTaPaにももちろん非対応。駅の券売機でも発券してはくれないので、切符は有人窓口で買い(駅員さんもその辺は慣れたものですが)、有人改札を通ります。西側の改札は三岐の管轄のようですが、それでも自動化対応していないんだからしゃあないというわけで。



ということで、路線的には怪しさは少ないものの、所々に昭和を残した路線、という風情の三岐鉄道、あと問題としては、富田駅での近鉄との接続の利便性が全然よろしくないところでしょうか。あと、これはコトデンなどでもありますが、途中の保々(車両区がある)で列車入れ替えのため強制乗換、というパターンが結構ありますので一応注意しておきましょう。







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