[ガチンコファイトクラブ特別篇]派手にできなかった試合?
さて、今回も30分後に始まる試合を思いっきり「それは違うやろ」という印象で煽って始まり、なんでクリーム上田やねん、というところは華麗にスルーし、そして「辰吉vs薬師寺以来」(いや個人的にそれが過去の日本で見られた最高の試合だとは思えないのだが)なんていう無茶な煽り文句ももうひとつ上滑りしながら行われる、TBSが同じ日にゴルフ場でカートでおばちゃんを引きずってしまった流れだけは引きずりたくないとほぼ(最後に残ったスポンサーを引っ張りつつ)社運を賭けているかのような試合。この系統にはここまで乗ってきた行きがかり上、しょうがないのでこの試合も乗って上げましょう、ということでほぼ実況エントリです。
まあ、TBSはもういいとして、この前の弟の碌でもない試合よりはずっと楽しめる内容になるだろう、とは思っていたわけですが。とりあえず内藤の判定勝ち確率56%ぐらいかな、と思いつつ、やっぱり中継が始まってから風呂に入ってちょうどいいぐらいと。
さて試合は序盤から内藤がちょっと「かかり気味」みたいな感じで出ていく感じ。ジャブはまあ軽く当たってるという程度ですが、亀田が応戦すると言うよりちょっと引き気味のカウンターか?というのは微妙な感じ。ちょっとデカいのを狙いすぎているのか。2Rに恐らく軽いパンチがツボに当たって内藤が鼻血、しかし序盤は採点の難しい展開ですね。どっちも「当たった」というパンチないですし。
しかし3Rになると、リーチに勝る内藤が外側からのパンチを当て始めます。亀田がちょっとプレッシャーに簡単に引き過ぎるのが気になるところです。きれいにヒット&アウェイにされてきてますし。どうやら内藤がとりあえず戦う距離を見切ったのか。4Rも同じ様な展開で推移します。亀田はカウンターを意識しすぎて「消極的」に見えてしまうのはよろしくないところではないかと。打ち合いでは互いに強いパンチは決まっていないけれど、試合のペースは内藤の手にあるように見えます。
4R終了時点の私の採点。
内藤 ○×○○
亀田 ×○××
ジャッジは、2人が同点、1人が亀田39。わからんもんだねえ。どっちみち有効打はどっちにもほとんどない、ということでしょうか。上のポイントは訂正せずに進めます。
中盤に入っても戦いの様相はほとんど変わらず、ただ内藤の右の伸びる場面が少し出始めたでしょうか。それほど強烈なパンチという印象はないですがポイントを取るという目的であれば効果は結構ありそうな。しかしアナウンサーうるさ過ぎ。そこまで興奮度の高い試合でもないって。
6R。亀田がちょっと真っ直ぐ下がりがちになるところに内藤の左右。亀田は左のストレートはヒットするがそのあとのパンチが不正確という印象。手数の面でもガードの上から外からのヒットという面でも内藤に若干分が出てきたように思われます。7Rも同様。内藤の右フックが外側からヒットするシーンが増えて来ました。ただ内藤も連打が決まる、というパターンになかなか持ち込めないのがちょっと辛いところかも。亀田の左も単発ながら圧力緩和には役立っている様子ですし、当たっている印象は良いかも知れません。
8Rは内藤の出足が弱くなった様子。亀田は相変わらず左しか当たらない状態なんですが、その少し前から内藤の「当てられ方」が余りよろしくないのも気になるところです。
というわけで、若干内藤のプレッシャーが落ちたところを少し亀田に甘めにつけて、8R終了時点での私の採点は、
内藤 ○×○○○○××
亀田 ×○××××○○
だったんですが、会場の採点は3者とも亀田有利(2Pもしくは4P)。やっぱり、きちんとしたヒットが少ないと「雰囲気+α」があるもんなあ。というわけで、やはり私の採点は訂正せずに続けます。
気がつけば内藤の鼻がすっかり膨れ上がって「これは折れてるね」という状況の下、さらに試合は後半へ。やはり内藤の出足が伸びきらない。特に試合が終盤に進むにつれて、ポイントというのが重くのしかかり出すだけに、どうしてもダウンないしは相当に決定的なラウンドが欲しくなってきます。10Rの前半は明らかに「内藤らしさ」が出てきた展開でしたが、そこからさらに進んだ「強烈なもの」を見せるに至らないのは鼻の状態だけか?という気もしてくるのであります。
11R、亀田がいっそう距離を開け始めて「逃げ切りモードか?」と思わせる状況ですが、内藤にもクリーンヒットが生まれず、亀田に「うまく取られている」という流れ。12Rは内藤が先手ではありましたが、やはり決定打、というものは最後まで出ることなく(まあ最近の試合にはよく見られるものでしたけど)、フルラウンド終了。最終の私の採点は、
内藤 ○×○○○○×××○×○=115
亀田 ×○××××○○○×○×=113
結論。アンチ亀田系55%の私の採点でもこの程度だから、いろいろ合わせて亀田が勝ってたんでしょう。内容的には思っていたとおり、ファイトとして凄かったか、ということとは別にして、なかなか面白かったですね。
というか、冷静に見て、亀田は自らの技術の中でできる戦い方に徹し、周りの騒がしさよりも落ち着いた「勝てるボクシング」をしたということではないかと思います。恐らく試合前のビッグマウスとは裏腹に、「判定勝ちを取ること」が亀田側に課されたミッションではなかったかと思われますし、その通りに動くことができた亀田のファイトも素直に立派なものであったと認めるべきでしょう。
ただ確かに老獪なチャンピオン(とは言え余りにも「空回り」が目立ったのは、やはり序盤におった傷のせいもあったのでしょうか)に対して攻めきることは難しかったのでしょうが、亀田もこの内容でチャンピオンであり続けるのは難しそうな。まあ「引き出し」を増やすのはこれからかも知れませんし、これまでそういう試合をあんまりしてこなかったというのもあるでしょうし。
ともかく、次にあるべき「しっかりした挑戦者」との試合が、本来の意味での試金石となるのでしょう。あ、ついでにTBSにとっても(今日の中継自体は「いろいろ批判もあってだいぶマシにはなった」というところか、あるいは大してお金もかけられなくなった裏返しということか)。
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