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2008年5月19日 (月)

実録:列車と歩きでうどんツアー'08(その3:続・幻の製麺所)

前回のエントリでは、7時前から7時半過ぎまで製麺所を求めてさまよい歩く状態で終わってしまいましたが、今回は、やっと美しい麺が私の目の前に現れてくれました。

Nnuggqvt_2 与北を過ぎて間もなくの小さな交差点を左折して少し歩くと、←このような灯籠が目に入ります。これが大平製麺の目印です。

この向かいに目的地があるのですが、それでも安心するのはまだ早い。ここからが難関なのでありまして。

33eb8pxq_2 サッと振り返って道の東側を見ると、このような感じになっています。もうこのあたりに当たり前にあるような民家です。当然ながら「うどん」ののぼりもその他製麺をしていることを示すような表示もありません。ここを朝も早よから、どこから見ても近所に人間ではない人が一人で入っていくのも、回りから見れば変な感じだろうと思います。

それでも美味いうどんにたどり着くため、ずんずんと玄関へと突き進みます。

H2x_yma4_2 先ほどの入口を左側へ回り込むと、

←まさしく民家です。

これだけ見てもうどんを示す何もない。しかし知っている人なら、

「お、これはやってる」

とわかるのであります。そう、玄関の引き戸が開いていたら、製麺している可能性が高い(それでも100%ではないらしいが)ということです。

E0czdkhd_2 初心者には特に勇気がいるのではないかと思いますが、製麺所にはこのいかにも民家の玄関を入り、土間を突っ切ってさらに奥へと進入する必要があります。そこで初めて、作業をしているおばちゃんに出会えます。私もこれまでの経験上、入るのに相当勇気のいる製麺所系に行ったことは何度かありますが、ここは、今はなき海岸寺駅前の「三谷」をも超える凄さです。

「あ、食べられますか?」

「えーっと、お一人やね。」

「そうですけど」

「いや、今日は注文が少なかったからもう釜の火も落としてしもたし、そないぎょうさんはないんで」

良かった。ともかく茹でてそんなに経っていない麺が食べられる。

製麺所の奥から、丼と箸、醤油にショウガと持ってきていただき、即席のテーブルをしつらえてもらっていただきます。

「ちょっと多めにしときました。遠くから来ていただいたみたいやし」

って、もうホントに申し訳ない。

R5cmaqi1_2 何よりも驚かされるのは麺のツヤと美しさ。やや細めでストレートですが、見た目も舌触りも喉越しも、どこにもきついところがなく、柔らかい中にもしっかりしたコシがあり、そしておばちゃんの優しさも感じられるような麺。個性的、ということではなく、昔はどこにもあったが今はどこにもない麺、というところでしょうか。

今ではこの辺りも卸先のお店がどんどんなくなってしまい、法事とかでまとまった注文があるとき以外は随分と作る量もすくなくなったそうです。「もういつやめよか、と思うんやけど」と仰ってましたが、この麺は貴重です。また癒されに行きたい製麺所。でも大勢で行くのはちょっと無理ですよ。

なお、最近ちょっとだけ値上げしたそうですが、それでも1玉60円。もうホントにこっちが申し訳ないです。


(さらに続きます)





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