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2007年1月

2007年1月31日 (水)

[電話番号]まだあったことが驚きかも

最初「どういうこと?」と思うニュースなのですが、そう言えば、かつて見た業務上の関係者のリストの中に、市外4ケタ+市内1ケタという電話番号があったような。それが、これだったんですね。


消える9けた電話番号  飛騨地域一部、あすから10けた(中日新聞)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
全国で最後まで9けたの電話番号が残っていた飛騨、高山両市の一部(市外局番0578の地域)と、神奈川県箱根町と静岡県裾野市の一部(同0460の地域)で、2月1日(0460は25日)から番号が10けたに増える。総務省が固定電話の新規事業者参入に備えて市内局番を増やしたためだ。印刷物の修正に追われる地元では不要な番号が増えることに困惑している。

 0578の地域は飛騨市神岡町と高山市奥飛騨温泉郷、同上宝町。1けただった市内局番の頭に「8」を加えて2けたにし、全体で10けたにする。現在約7000回線しかなく、9けたで間に合っているが、新たに固定電話の事業者が参入する際、各社が独自の市内局番が持てるようにしようと、総務省が10けた化を決めた。(中略)

住民に特にメリットはない。同町の女性(43)は「9けただと、以前はインターネットのサイトで会員登録をする際、入力ミスと判断されたこともあったが、対応が進み、今は不便を感じない」と言い「地域の特徴として9けたを続けてほしかった」と惜しむ。(以下略)

(引用終わり)


今なら固定の番号は頭の0を含めて10ケタというのが常識ですが、今までそうでなかったところが確かにあったわけで、現地にお住まいでない方にはその方が驚きと困惑の世界ではないでしょうか。

このニュースで触れられているのは、高山市の北、奥飛騨は国道41号線、158号線の沿線あたりになりますね。確かに相当な田舎地域ですし、今まで電話回線がそう増える可能性もなかったわけで、ここまで放置され続けてきたのもわからないではありません。

まあしかしこればっかりは時代の流れでしょうがないかな、とも思いますね。そこで生活しておられる皆さんには、不便で不要な改定なんでしょうが。



[今日聴いていたCD]
ドヴォルジャーク:交響曲第7、8、9番
ノイマン指揮 チェコフィル
SUPRAPHON: SU3705−2 (1981、82年録音)

スメタナの次はドヴォルジャーク、というわけではないんですが、まあ私には珍しく、随分まともなディスクのご紹介になりました。

これはノイマン指揮によるデジタル初期の交響曲全集からの後期3曲。実は拙ブログの第3回、初めてご紹介した「第6番」のディスクもこれと同じ全集版の録音です。

「新世界」あたりは同じノイマンでも73年のアナログ録音の方が評価が高かったりするようですが、こちらの演奏も、特に何が特別なわけでもなく、しかしチェコフィルのかっちりした渋く深い音色を存分に活かして、安心して聴ける音楽にまとめています。「新世界」の後半とか、「第7番」の中間楽章とか、ものすごく耳を引く美しさとかいうのとは違うんですが、さり気ないようで繰り返し聴きたくなる、「定番」というのは結構こういうものなんでしょうね。

録音は若干エコーの強さを感じるものの、決して悪くはありません。どなたにでもお薦めできるディスクです。



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[郵便局強盗]ガソリンは、簡単に発火します

ガソリンは揮発性も高く、運搬には常に危険を伴います。こんな取り扱いをすれば、大変なことになりますよ。


郵便局強盗、持ち込んだガソリンの炎に包まれ死亡(YOMIURI ONLINE)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
31日午後0時10分ごろ、横浜市栄区庄戸1、特定郵便局「横浜庄戸郵便局」(古峰隆一局長)に、男が押し入り、液体の入ったビニール袋をかかげて、「ガソリンだ。金を出せ」と脅した。

 男が男性客(81)を引き寄せ、袋を落とすと、火が出て燃え上がり、炎に包まれた男は全身にやけどを負って、間もなく死亡した。男性客も顔や手に数週間のやけどを負った。

 当時、客は1人で、古峰局長ら職員4人にけがはなかった。神奈川県警栄署が強盗傷害事件として、男の身元の特定を急いでいる。(以下略)

(引用終わり)


セルフのガソリンスタンドを利用されている方はご存じの通り、給油口のすぐそばに静電気除去シートがあり、それに一度触って静電気を逃がしてから給油するように指示されています。実際に静電気で漏れたガソリンが発火した事故も一度ならず報告されています。

今回のケースも、ビニール袋を落下させた際の衝撃や静電気によって発火してしまったのではないでしょうか。

強盗をはたらいた本人がどういう危険に遭おうが構っておられませんが、巻き添えにされた人達はたまったものではないですね。


だからせめて灯油に、なんてことは言いませんが。


[竹島物語]世間の声が効いてしまった?

こちらのエントリの続きです)


佐藤 健さんからTBいただいて知ったんですが、


あの「竹島物語」の商標登録が、一転、認められたそうです。

本日(1/31)現在、特許電子図書館のデータを見る限りでは、まだ画面上は出願中の状態ですが、どうやら拒絶通知がニュースになって以降、多数の抗議が寄せられ、恐らく関連議員の動きもあったのでしょう。ずいぶん速やかに再審査が行われたものです。

こうなると余計に、当初の腰抜け具合が際立ってしまうわけですが、まあいいことにしときましょうか。


[上北山村土砂崩れ]ここは村の大動脈

大変な事故になってしまいました。


埋まった車の3人死亡=大阪の夫婦と友人−前2回とほぼ同じ現場・奈良土砂崩れ(時事通信)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
奈良県上北山村の国道169号で30日朝、土砂崩れに巻き込まれた乗用車から救出された3人は同日、搬送先の病院で死亡が確認された。
 県警吉野署の調べによると、3人は大阪府松原市天美北、無職中西新一さん(72)と妻鎮子さん(69)、友人の同府富田林市甲田、無職藤原治子さん(76)。いずれも胸部を圧迫され即死状態だった。ほぼ同じ場所で18日と21日にも土砂崩れが起きており、同署は今後、一連の経緯や県の道路管理の状況も調べる。

(引用終わり)


簡単に、だからどうしておけば、とは言えないところがあります。

ここは奈良県南部の東側を縦断する道。このまま南へ行けば、下北山村から三重県に入り、和歌山県の飛び地として有名な北山村も通過していく、この地域の陸の動脈で、生活に直結した道です。何しろ生活のために必要な道でありつつ迂回路もありません(というか造りようがない)から、死亡事故という不幸な事態は事態としつつ、それでも何とかして道路を利用できるようにしなければたちまちこの地域が陸の孤島でどうしようもなくなってしまいます。

恐らく現場は比較的最近に片側1車線に拡幅整備されたのだと思われますが、その際に法面の掘削に無理があったとか、管理上の問題があったのではないかという指摘はなされる可能性があります。しかし、では道路は不便な状態のままにしときなさい、とも言えないでしょう。

それでなくとも多雨地帯、浸透した水が凍結するなどの影響で雨のない時に崩壊する可能性もある場所だったようです。現場付近で同じように法面が大きく崩れる事故は発生していたようです。

対策をとるにも直ちに対応できるわけはなく、かと言って長期間現場を通行止にするわけにもいかず、こういう場所の管理は、安全のための投資をどのように配分し、どのようにリスクを取っていくか、常に難しい判断を迫られているものなんですね。

今回の犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、できるだけ安全な形での復旧が早く進むように願いたいところです。



2007年1月30日 (火)

[VISTA]皆さんわざわざ買ってまで欲しいですか?

毎回発売初日には午前0時の開始イベントがあって、かつては盛り上がった時期もありましたけどね。


MS「ビスタ」発売…業界は期待、市場は冷静(Sankei Web)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
米マイクロソフト(MS)の新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」が30日、時差により世界に先がけて日本で発売された。現行のウィンドウズXPが本格的なネット時代の幕開けを告げるOSだったのに対し、ビスタはAV(音響・映像)機能を強化するなど娯楽性に富む。パソコンメーカー各社もビスタ対応機を一斉発売するなど関係業界の期待は高い。しかし肝心の消費者の反応は鈍く、「ビスタの最大のライバルはXP」(MSのマイケル・シーバート副社長)との危惧(きぐ)が現実になる可能性もある。(中略)

ビスタの世界一斉発売を1週間後に控えた25日、MSはウィンドウズXPのサポート期限を5年延長して約7年後にすると発表した。当初は2009年1月末にサポートを終了する予定だったが、日本の利用者などから批判が強まり大幅延長を決めたもようだ。

 MSは「安全性を重視する姿勢が当社への信頼感を高める」と長期的な戦略を強調するが、サポート延長がビスタへの買い替え需要を冷やす可能性は高い。実は、大手量販店では年明けにパソコン販売が伸びた。ビスタ発売前にXP搭載モデルが「値崩れ」を起こしたのが原因だ。(以下略)

(引用終わり)


いろんな所で、Vistaと言えばやっぱり車やんか、という声がしきりに出ております。私も、Vistaといえば、"Welcome to Vista!!"というコーラスのジングルが真っ先に浮かんできたりするんですが。

それはともかく、


ホントにみなさん、わざわざ買ってまで欲しいですか?


それでなくともマイクロソフトの製品、初期段階に買うとロクなことがないのは世界の常識(発売初期の商品は、「有償のベータ版」、というのは言い得て妙だと思う)。

XP利用で大いに不便を感じている人が、つまり明確な買い換え動機がある人がそんなにいますかね。

初日の深夜に買いに行ってる人って、よっぽどの初物マニアか、Windows教の熱烈信者か、マイクロソフトのサクラのいずれかでしょう。


まあ新規購入かPC機種更新でVistaプリインストールを買ってしまう人は相当数いるでしょうが、それは積極的な購入ではほとんどないでしょうね。

年末商戦でパソコンの売り上げは落ちていたようで、下らないメディアの記事には「Vista発売前の買い控え」などと言う記事をおそらくマジで作っていましたが、要は今回の引用記事にあるように、Vista発売によるXPの型落ちディスカウント待ちに違いないでしょう。これからも当分その傾向は続くものと思われます。


先日の「クローズアップ現代」でもやっていましたが、そろそろLinux系で安いものを作っていく、という動きも本格化してこないでしょうか。ノート系でそういう製品が増えてきて欲しいんですけどね。



[今日聴いていたCD]
スメタナ:管弦楽曲集
Membran:223513

よく安売りBOXセットのコーナーに並んでいるディスクです。店にもよりますが、2千円を切る価格で出ていますね。

この10枚組、内容的にはしょーもないものも含まれてますが、特にモノラルの5枚は、一度は聴いて欲しい演奏です。特に、ターリッヒ指揮の「我が祖国」全曲、1941年録音。何せ録音年代が年代ですから、古いのが聴けないという向きには厳しいでしょうが、それでも意外にまともな音質です。何しろこういう時代でありながらチェコフィルは十分に濃い歌を聴かせ、ターリッヒは特に「シャルカ」以降の曲で、オケをぐいぐいと引っ張り、この連作が、終曲へ向けての一本の線でつながっていることを嫌でも印象づけてくれます。この1枚プラスその他、ぐらいの感じで買っても損はないでしょう。

なお、その他、最古の「売られた花嫁」の録音(1933年)とか、今聴いてもこっ恥ずかしい「祝典交響曲」(何でこんな所にこんな旋律が、と思う曲です)なんていうのもありまして、マニアックな楽しみにも不足しません。ぜひ、騙されたつもりで。


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ぬくいですね

C6vqhbec 今日は一日、姫路に出張であります。

昼休みに、天気もいいのでちょっとぶらぶら、と思ってお城の近くまで歩いて来たんですが、コートもベストも着ていないのに汗かきそうです。

今日って、まだ一月ですよね。

今週後半にはちょっと冬らしくなるそうですが、やっぱり何か変ですね。



[番組改編訴訟]制作しかけた時点でNHKの負け

事件自体が何かと香ばしかった訴訟ですね。判決書くのも難儀なことで。


高裁、NHKに賠償命令・番組改編訴訟で(NIKKEI NET)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
従軍慰安婦問題を巡る民間法廷を取り上げたNHKの特集番組に取材協力した市民団体が、無断で番組内容を改編されたとして、損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。

 南敏文裁判長は「NHK幹部らは国会議員の発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)して当たり障りのない内容にした」と認定。制作会社1社だけに賠償を命じた一審判決を変更し、NHKと2社に計200万円の支払いを命じた。NHKは直ちに上告した。

 訴えたのは、市民団体「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(東京)。原告側は「政治家らが直接介入した」と主張したが、同裁判長は「一般論以上に具体的な話や示唆をしたとは認められない」と退けた。

(引用終わり)


この記事を見ても、報道されている判決要旨を読んでも、具体的に何がNHKの過失で、何を損害として認定しているのかがさっぱりわからないのですが、認定された損害額からすると慰藉料という名のNominal Damageを認めただけのようにも見えます。ここらへんは判決文を読んでみないと判断がつきませんね(と言いつつこれは判決文が公表されても追記する気はあまり起こらない)。

事件自体は、トンデモプロ市民団体が存在しない事件をでっち上げて「女性法廷」なるものを作って吊し上げる目的でNHKと企画をかまし、「取材対象者」を適当に捏造して番組を制作してしまっているのですから、その時点でNHKはOUTでしょう。そのまま放送していたら、普通の視聴者なら「この分の受信料返せー!」とNHKに謝罪と賠償を求めるはずです。

こいつらと組んだ時点でこういう流れになることぐらい予想しとかなあかんやろ、というところでこの判決、ってぐらいに思っておかないと、外野としてはやってられないですね。




2007年1月29日 (月)

[鳥インフルエンザ]中国産は高くつく

さてさて、昨日は朝から「スタ☆メン」に至るまで東国原知事が方々に出演していましたが、要するに前日入りの出張ですね。


東京・新宿で宮崎産地鶏などPR 東国原知事(asahi.com)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
宮崎県の東国原英夫(そのまんま東)知事は29日午後、東京都内のJR新宿駅近くにある県のアンテナショップ、新宿みやざき館「KONNE」(渋谷区代々木)を訪れ、地鶏やキンカンなどの県産品をPRした。同県内では鳥インフルエンザが発生したことから、風評被害が出ないよう鶏肉商品の売り込みには特に力を入れた。

 同知事は午後1時25分ごろ、黒のスーツに黄色の法被姿で登場。館内を視察後、見物人や報道関係者らでごった返す入り口に出て「うまいですよ」と言いながら炭火焼きの鶏肉を口に入れるポーズを取ったり、客に振る舞ったりした。分刻みのスケジュールの中、PRには15分ほどを充てた。 (以下略)

(引用終わり)

就任早々の非常事態ですが、パフォーマンスも当然ながらちゃんとできる人ですし、普通の人ならこれだけ無料の県CMをゴールデンの報道番組でできるわけはありません。

内と外、様々な問題がありますが、今からぐだぐだ文句を垂れても何も話は見えませんから、ひとまず動きを見守るしかありませんが、とりあえずこの鳥インフルエンザの件については、いつまた飛んでくるかわからない中国産(?)ウィルスの感染対策と、被害養鶏家への支援対策、それに今後の予防方策と、ブランドを守っていくために待ったなしの状況が続きます。



さて、空からやってくるウィルス、また出ました。


岡山も高病原性鳥インフル=今年3例目、1万2000羽殺処分へ(時事通信)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
岡山県高梁市川上町の採卵養鶏場で鶏が相次ぎ死んでいる問題で、同県は29日、簡易検査で陽性反応が出た鶏から採取したウイルスを動物衛生研究所(茨城県つくば市)で鑑定した結果、H5型の高病原性鳥インフルエンザであることが確認されたと発表した。宮崎県の清武町と日向市で発生したのに続き、今年3例目。動物衛生研はさらにウイルスを解析し、詳しい型や毒性の強さを調査する方針だ。(以下略)
(引用終わり)

またも大量の殺処分を余儀なくされています。こうなるとこの周辺では業務になりませんから、後に対策がなされるにしても業者にとっては死活問題でしょう。

ウィルスはここ起源というはずはないのですが、発生源では一体どんなことになっているのでしょうか、って、何もやってないんでしょうね。


しかし、大陸でもこのウィルスは幅広く蔓延してしまっていますので、どこで発生したものをどの鳥が媒介して今回の場所まで運んできたのか、特定するのは極めて困難でしょう。

元を絶つのもほとんど不可能に近く、飛ぶ鳥を止めるわけにも行かず、中国産ウィルスは本来無用なコストだけを残して、今も日本を通っていく渡り鳥の体に乗っかっているのかも知れません。



[勘違い]止まらなかったら日本新

こんな大会あったんですね、というのがまず第一なんですが、それにしても、もったいない。


矢野ゴール間違え日本新逃す/競泳(日刊スポーツ)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
<競泳:コナミオープン>◇27日◇初日◇兵庫・西宮市コナミスポーツクラブ西宮◇女子1500メートル自由形など
 アジア大会200メートルバタフライなどで2冠に輝いた矢野友理江(18=大阪・太成学院大高)が「幻の日本新」に泣いた。女子1500メートル自由形でゴールを勘違い。残り100メートル地点で、日本記録を2秒近く上回りながら、競技を中断してしまった。
 「あれっ?」。好タイムでフィニッシュしたつもりの矢野が目を白黒させる。視線の先には鬼の形相の田村コーチ。「まだあと100メートル!」。硬直すること数秒間、あわてて再び水中に戻って必死にもう1往復し、タイムは16分18秒17の高校日本新記録。当然、同コーチからしかられ、涙で瞳をうるませた。勘違いによるロスは13秒以上。「あの調子なら日本新が出たかも」と頭をかいた。(以下略)

(引用終わり)


残り100で鐘が鳴らされていたとは思うんですが、泳ぎに必死で聞こえなかったのか、会場がざわついていてよくわからなかったのか。彼女の専門は200のバタフライということで、この種目はほとんど泳いでいないというのも一つの原因だったのでしょう。

このロスがなければ、確かに現在の日本記録は16分6秒台ですから、更新の可能性が高かったということなのでしょう。実際の映像を見てみたいですよね。

彼女も、これからまだ記録が伸びていく年齢でしょうから、ここに留まらず、もっと凄い泳ぎを見せてもらいたいものです。こんなミスやっても余裕で高校記録を更新しているんですから、相当に大物なんですよね。

楽しみにしています。



[今日聴いていたCD]
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、ピアノソナタ第26番「告別」、第25番、シューベルト:即興曲D.935、ショパン:練習曲Op25-2、シューマン:予言鳥、モーツァルト:トルコ行進曲
バックハウス(Pf)、カンテルリ指揮 ニューヨークフィル
OTAKEN:TKC306 (1954、56年録音)


OTAKENの板起こし覆刻シリーズ、今度はバックハウスです。いずれもカーネギーホールでのライヴ録音、巨匠70歳過ぎの演奏ということになります。
米国ペンザンスの良質盤LPから覆刻された協奏曲は、「ポリーニより指がまわり、アルゲリッチより音楽が推進する」とライナーでちょと強烈な煽り文句を入れられていますが、確かに音は良く回り、特に第3楽章の高揚感はライヴの魅力を良く伝えているものと言えます。ただ上記の2人を喩えに出すのはちょっと適切かどうか...なんだか表現として異質なように思うのですが。この曲に関しては、カンテルリが指揮するオケの音の素晴らしさも随所に感じられます。冒頭の弦の空気感とか、後半のむしろ巨匠をぐいぐい引っ張るような積極的な音は、特に彼ならではと思わせるところです。
他の録音も全てライヴ音源で、音質的にはあまり期待はできませんが、シューベルトは美しく適切に力の込められた見事な演奏だと思います。「トルコ行進曲」は、ちょっと「後にも先にもない」というほどの演奏とは思われないのですが。


Kpowlcyw

[国際カルテル]競争に参加しない約束で

さて、なんちゃって公取委ウォッチャーのように、ときどき関連ネタをエントリしていますが、今回は話が大きいです。ちょっと遅くなりましたが、行ってみましょう。


三菱電機など10社に制裁金1200億円、送電設備カルテルでEU(NIKKEI NET)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
三菱電機、日立製作所、東芝などの日欧10社が送電設備で国際カルテルを結んでいたとして、欧州連合(EU)の欧州委員会は24日、総額で7億5000万ユーロ(約1200億円)の制裁金支払いを命じた。EUによる単独のカルテルに対する制裁金では過去最高額。日本企業はEU市場でほとんど実績がないが、欧州委は日欧の企業が「互いに市場参入を控えることで価格競争をゆがめた」と批判している。

 カルテル疑惑では三菱電機が約1億1800万ユーロの制裁金を命じられたほか、日立、東芝、富士電機システムズ、日本AEパワーシステムズも制裁対象になった。(以下略)

(引用終わり)


この件に関するEC(あくまでEUではなくEC)からのリリースはこちら(pdf)です。

本件に関する流れを見ると、

遅くとも1988年には、今回の摘発対象となった事業者の間で、送電関係のガス絶縁開閉器の市場(主に各国の電力会社が入札により調達する)において、カルテルについての合意がなされ、欧州企業は日本で、日本企業は欧州で、それぞれ営業活動を控えると、文書により詳細を取り決めていた(今回ECに対して自己申告したABBが当該文書を含む資料を提出していたほか、当局は25000ページ分の資料を押収している)。

欧州での入札は、カルテルの取り決めに基づき割り当てがなされ、入札当該国以外の国の企業が落札した場合には、カルテル割当額にその分が算入されていた。

日本企業は、結果として欧州市場にはほとんど参入していないが、それはあくまでカルテルによる競争制限に基づき入札を自制する合意があったからである。

カルテル当事者は、マネジメントレヴェルで戦略的事項に関する恒常的に会合を行い、その下のレヴェルではプロジェクトの分割や、公正競争の印象を持たせるための非落札予定者による
偽装入札の段取りも行っていた。

カルテルの遂行は秘密裡にかつ巧妙になされ、企業と個人はカルテル用のコードネームを用い、匿名のメールアドレス利用を厳守する等の取り決めを行っていた。

本件はABB(スイス)の申告により事件化され、2004年5月に、抜き打ち査察(surprise inspection)により強制調査が開始された。

本件は、EC条約81条等(関連条文はこちら)に対する重大な違反である。制裁金については、当該製品の市場規模、関連事業者の関与期間と規模により算出された。関連11事業者のうち、Siemens(独)、Alstom(仏)、Areva(仏)に対する金額は、カルテル主導者役となっていたために5割増、ABBに対しては、いわゆる再犯であるために5割増、ただし本件に関して最初の自己申告を行ったので制裁金は免除される。



といったところで、日本の事業者も、「うちは関係ないぞー」と簡単に言えないような形でコミットしていたように見えます。

全社の制裁金額は省略しますが、日本企業は4社が対象となり、最高額は三菱電機の1億1857万ユーロ、最低額は日本AEパワーシステムズの135万ユーロとなっています。

欧米のカルテル規制違反に対する制裁については、日本よりさらに厳しいものがあります。制裁金の最高額はマイクロソフトに対する5億ユーロ近いもの、日本より1ケタ違います。また、カルテルの実行が欧州域内で行われたものであれば、カルテルの形成が域外であっても適用されますし、逆に域内で実行されたカルテルにより域内での活動を取りやめた事業者に対しても制裁を科すことができます。強制調査については、全くの抜き打ちで行われることで有名ですが、その点に関しては米国の手続きの方がもっときついみたいですね。

制裁金の算定については、違反企業の「全世界における」年間売上の10%を上限として、欧州委員会の裁量により金額を決定するという決まりがあります。もっとも、そこまで制裁金で取ってしまうとえらいことになりますので、実際の金額算定は抑制されているのですが、それでも、当該カルテルで得た利益を吐き出させるという本来の目的に近づけるようなガイドラインも設定されており、今後制裁金額は更に高まる可能性があるようです。

そうなってくると、今回のABBのような、制裁金免除(日本の独禁法でも昨年から採用され、既に多くの申告がなされていることは以前にもエントリしています)の活用もより大きな意義を持ってくることになります。

今回のケースは、ガス絶縁開閉器の製造事業者がかなり密接なコミュニケーションを取って実行していた、悪質と言っていい内容ですが、こうした重電製品に限らず、日本企業が絡む国際カルテルが事件として浮かび上がることは今後も起こるでしょう。日本の公取委の体制も欧米の規制に対応する形で強化されている状況ですが、やはり日本企業はこの点、まだまだ揉まれ慣れていないでしょうね。