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2006年9月

2006年9月30日 (土)

[荒涼]Badlands National Park (その1)

(引き続き、このシリーズはまったりとお送りしております)
Od_yvqxp Rapid Cityでの2泊目、街中のとある中華料理屋(アメリカ中西部では、基本的に人口1万人を超える町には1、2件の中華料理の店があるというのが通常のパターンだと思われる。ただ味は極めてまちまち。ちゃんとした華僑の人が作っている店はそんなに多くない。でも小さい町に意外と良い店もあったりするのでよくわからない。なお日本食の店は例外はあるが20万人以上の町ならあるかも、というのが経験則)で夕食をとっていると、背後から「日本の方ですか?」と女性の声。

こんな所で日本人と話をすることがあるとは思っていなかったのですが、その店で多分私とそう年の変わらない女性が働いていたのでした。なんでも留学中に知り合った米国人男性と結婚したのだが、程なく離婚して、なんだかんだで今はこの町で暮らしている、ということだったようです。店もそんなに忙しくない様子だったので2、30分話し込んでしまいました。美人と言うよりは元気のいいおねえちゃん、という感じの人でしたが、今ごろどこでどうしておられるのやら。

T9g4ubb9 さて、翌日もやはり好天に恵まれ、午前中からかなり気温が上がっていました。この日はRapid CityからI-90を東に進みます。

この道を通ったことのある方は、50マイルにわたって延々と続く看板の群れをご記憶のことでしょう。荒涼としたプレイリーの真ん中にぽつんとある町、Wall。そこに少なくとも中西部では最も有名なドラッグストアがあるのですが、その看板がもうホントにこれでもかといわんばかりに続くのです。それも走るにつれて微妙に看板の文句が違っていたりして、思わず「もうええやろキミ」と言いたくなってきます。

店はその名もWall Drug。この地域の観光客が必ず立ち寄るという面では、極めて良い市場を押さえていて競争者がいないという環境にある、ドラッグストアと言うにはかなりな規模の店(というかここは既に「町=店」に近い)です。別にウェスタングッズを買うつもりはなくても、ここに寄ると、まずは昼食用のサンドイッチとか、トレッキング用の飲料水とかを買って、名物の5セントコーヒーを飲んで、これも名物のポンチョでも記念に買って(そう言えばまだ家にあるはずだったのだが、捜したけれど出てこなかった。見つけたら次回に写真を載せる、っていうほどの品物でもないけれど)、と店にとっては塵も積もればの消費をしていたりするのであります。
Pixi4qea どうも本題に入るまで(写真の風景に追いつく前)に随分スペースを使ってしまっていますが、今回の目的地は、そのWallにほど近い場所がエントランスになっている、Badlands National Parkです。

一般的には、このWallの町から約8マイル南下して、Creek Rim Roadと呼ばれる舗装道路を南東へ進み、トレイルがいくつかあるビジターセンターへ向かうというのが走行コースです。所々のアップダウンを経ながら、岩山とわずかばかりの草地の続く荒野を進んでいきます。

昼に近づき、雲一つない晴天、気温は恐らく100F近く。相当暑かったのですが、ここはせっかくのBadlands、トレイルを歩き出します(またこの辺り、特に夏場だからかあんまり歩いている人がいないのだ)。
D0wp_ivg この周辺は例によって砂岩質の土地が水と風によって浸食されてできた地形で、2番目の写真の左下に見られるような岩が続く場所や、風の通り道のようなWindowと呼ばれる小さな谷とか、独特の景観が展開します。これが浸食のされ方とかで、別の所では全く別の地形になったりするわけですが。

それにしてもこのあたりの岩ばかりの地域、草もほとんど生えておらず、岩の上に薄く砂が乗っているので乾いていても歩くのが結構滑りやすい条件の悪さ。生き物の雰囲気もあまり感じられない土地です。私が1時間余りトレイルを歩いている際に見つけたのは、岩陰にいた白いトカゲ(小さいやつ)と、それから同じく岩陰に潜んでいた↑こいつぐらいでした。それでもこんな生き物がこんな場所でも生きているということ自体に感じ入るものがあったりしまして。

で次回も、まったりともう少しBadlandsを続けます。

[伊吹文科相]小学校の英語必修には反対

この件に関しては、4月にこちらのエントリで私の考えは述べているのですが、どうやら風向きが変わってきそうです。

小学校の英語必修化、伊吹文科相が慎重姿勢(NIKKEI NET)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
 伊吹文明文部科学相は27日記者会見し、学習指導要領改訂の焦点の一つである小学校での英語必修化を巡り「美しい日本語が話せず書けないのに、外国語を教えてもだめ。必要は全くない」との考えを明らかにした。文科相は「最低限の日本語などを身につけた上で必修化するのはよい」としながらも「現状では時期尚早」と指摘。慎重に検討する姿勢を示した。

 また、池坊保子副大臣もこの日の就任記者会見で「英語は必要だが、話すべき内容を持っていないといけない」と指摘。「必修化が前提だが、英語活動は週1回必要なのか、それで役に立つのか、もっと検証すべきだと思う」と述べた。(以下略)

(引用終わり)

わざわざ「美しい日本語が」とか言ってしまうところに多少のひっかかりと押しつけがましさを感じるのではありますが、基本的には私も同感です。

たかだか週1時間英語の授業をしかも成績関係なしでお遊びみたいなのでやることに意味があるとは思えません。始めたら始めたで、以前の中教審のトーンでスタートさせるのであれば、「税金の無駄遣い」批判が噴出することは目に見えています。

本当に全ての国民が義務教育で英語を習得する必要が生ずれば、誰でも否応なしにやるのです。生活レベルで必要ならば。

今のところ、そんな国情ではないわけですよ、日本という国は。

英語がわかれば「有利だから」という程度の発想でいきなり大きな話に進もうとするものだから、義務教育に入れる際の議論も生ぬるいままで進むし、結局それでは意味がなくなってしまうのです。

本当に国として切実な必要があるのなら、授業の半分は英語でやるとか、地上波テレビのチャンネルはローカル放送以外は全て英語にするとか、そういう環境がなければ絶対に義務教育で効果が上がるレベルには達しません(逆に外部の力でそういう環境となることを余儀なくされたら?)。「週1時間」で英語の発音がきちんと出来るようになった人がいますか?絶対にいないと断言できます。

どうも議論されている方法論と、最終形として漠然として描かれてしまっている理想の結果との間に「超えられない壁」があるように思われて仕方がないのです。

義務教育の形だけでなく、我々の生活における言語を根本的に変えるほどの覚悟がないと(覚悟をさせられないと)、状況は劇的には変わりませんし、私は、現状ではそこまでの変化を起こす必要性はないと思っています。

[SONY]後退しながらのリコール

ちょっと前に、DELLのパソコンが発火している映像をどこかで見たなと思っていたら、話がどんどん大きくなってしまいました。


ソニー全世界でPC電池リコール 空前の規模に(FujiSankei Business i.)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
ソニーは28日、ノート型パソコンなどに搭載された同社製リチウムイオン電池に過熱・発火の恐れがあるとして、リコール(回収・無償交換)に着手すると発表した。被害拡大を食い止めるため全世界での回収に乗り出すが、台数、コストは空前の規模に達するとみられ、ソニーブランドの信頼が傷つくのは避けられない事態となった。

 ソニー製電池をめぐっては米デル、アップルコンピュータが8月、590万台に上るリコールを開始。この日もビジネスマンに人気のノート型パソコン「シンクパッド」を販売する米IBMと中国の聯想(レノボ)グループが同52万6000台のリコールを開始したばかり。(中略)

 ソニーは過熱・発火の原因調査を続けてきたが、電解液の漏出を防ぐ「シール・キャップ」という部品の溶接に不具合が生じ、液の漏出が過熱を招く可能性があることが分かった。しかし、過熱に至るケースは「ごくわずか」としている。

 ソニーは米消費者製品安全委員会(CPSC)や経済産業省と詳細な回収計画を詰めている。(以下略)

(引用終わり)

(なお、SONYからのプレスリリースはこちら


いやはや、大変な事態に至ったものです。

経年により発火の危険性がより高まる可能性も否定できないですし、それが原因となって重大な事故が起こる恐れが特に米国で指摘されだすと、場合によってはリコール費用を上回る賠償責任ということも考えられます。また大事に至らなくても、発火事故が連続して報道されると、SONYのブランドそのものへの信用がボロボロ落ち込んでいくことになります。その損失も考えると、決断のしどころだったのでしょう。

特に米国当局との折衝の経過と、現実にリスクの度合いが決して低くない、という判断が、超大規模リコールの決定を後押ししたという言い方もできそうです。

リコール対象台数は少なくとも700万台、これからその範囲を精査して、数がさらに増えることもあり得ます。その費用だけで短期的な業績にはかなりの影響が出ることは間違いありません。

それが後々の反転攻勢への起点となれば良いわけですが、現在のSONYが大きな落ち込み状況からの回復を模索している段階であるだけに、後ずさりしている状況にさらに打撃を加えられている観があるのが気になるところです。

全体の士気の低下につながるような展開になると、回復に時間を要することになります。それをこの世界は待ってくれるでしょうか。

難しいところです。

[あの協会]ときどき思い出すためにエントリしてます

もう、ほとんどの皆さんは、存在そのものをお忘れになっているのではないでしょうか。

それとも、最初からそんなもん知るか、という向きの方が多かったでしょうか。

そうです。その協会です。



「日本ブログ協会」です。



ご存じない方は、リンクを覗いてみて下さい。

ほとんど、中身ありませんから。

本当に、正味の動きがまるでないまま、協会自体の存続期間があと半年になっております。

やはり、これは何事もない状況でフェイドアウト狙いでしょうか。それとも、年度の終わりに予算を一気に使い尽くすようなことをかまして来るんでしょうか。


ここまできたら、まだまだフォローしますよ。



(今日聴いていたCD)
ファリャ:恋は魔術師、トゥリーナ:ロシーオ祭の行列、セビリアの歌、幻想舞曲集、闘牛士の祈り、ラヴェル:道化師の朝の歌、ラ・ヴァルス、亡き王女の為のパヴァーヌ、優雅で感傷的な舞曲、ボレロ
リヴァデネイラ、ロドリゲス・デ・アラゴン(Vo)、フレイタス・ブランコ指揮 マドリード響、シャンゼリゼ劇場管
EMI:724358647426 (1953年録音)

前から店頭にあるのはわかっていて、何度か手に取ったことはあったにもかかわらず、何故か今まで入手していなかったディスク。2枚組で1300円台ですから、別に高いわけでもなかったんですけどね。

フレイタス・ブランコはポルトガル出身の指揮者で、若い頃からラヴェルの信認を受け(「ボレロ」の初演の際にリハーサルの大半をつけていたそうで、その後「ピアノ協奏曲」が初演された演奏会の指揮を努めていた)、ポルトガル、スペイン、そしてフランスで活躍した指揮者ですが、晩年体を壊して指揮が低調になったこともあり、良い録音が多くないのが残念です。

その中でもこのディスクは、かのデュクレテ・トムソンによる録音、ラヴェルはシャンゼリゼ劇場管(実体は当時ソリストのレヴェルも非常に高かったフランス国立放送管)、ファリャ、トゥリーナはマドリード響と、自国オケによる演奏ですが、傾向としては全般に軽めの音、ソロの上手さがとてもよく引き立っています。しかし音が乏しいというわけではありませんで、充実度はありつつバランスとか、遠近感がよくとれている演奏ということが言えるものと思います。

作曲者も認めたと言われる「ボレロ」は、18分36秒と極めて遅いテンポを採っています。サックスの入るあたりで少しテンポが走りそうになりますが、終盤にかけて改めてテンポを落としていきます。これは遅い。しかし緩んでいるのではありません。他の曲も含めて、何とも不思議な感触にとらわれる演奏。これは聴く価値が十分あります。
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2006年9月29日 (金)

[植草元教授]「免職」は不当か?

既にいろいろな立場の人の意見が見られますが、実際のところはどんなもんでしょうか。

客員教授の植草容疑者を免職、名古屋商科大大学院(NIKKEI NET)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
名古屋商科大学大学院は27日、電車内で痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された客員教授の植草一秀容疑者(45)を26日付で免職にしたと発表した。解雇の理由を「後期の講義を始められない状態になったため」としている。(以下略)
(引用終わり)

今回の「免職」が不当ではないか、という意見も結構見られます。これに関する大学側のプレスリリースはこちらにありますが、ここには、理事会において契約解除(1年契約だったんですね)を決定したとあります。

間もなく後期のカリキュラムに入ることになりますので、いきなり見通しの立たない穴を開けるわけにもいかない、という大学側の事情も理解できないわけではありません。

あくまで私立大学(院)の教員の契約に関する問題ですし、そもそもの契約上、解除の要件がどうなっていたのか、というのが最も重要なところではないでしょうか。

事件を起こした人物を「拾う」形で契約しているのですから、条件的に厳しい規定をおいていた可能性もありますし、講義を遂行できないことが明らかな場合には契約解除のオプションを大学側が持っているという可能性もあります。

この辺はあくまで推測するしかないわけですが、それでも個別の契約内容ということで、必ずしも今回の解雇が無理のあるものとは言えないのではないか、という気がしています。

これに反する契約に関連した事実が出てこないとは言えませんが。

いずれにせよ、本人の言もしばらくは聴けない状況ですし、これ以上のことははっきり言えないのが何とも、というところです。

2006年9月28日 (木)

[亀田大毅]一度日本ランカーと試合してみてね

試合はハイライトでしか見ていないので、印象だけのエントリになることを初めにお断りしておいて、と。

TBSでさえ「この先」のことに口を濁してしまうような試合をやってちゃどうしようもないですね。

世界ランカーとの初対戦と言っても、世界21位

それも盛りを大きく過ぎたはずの36歳。はっきり言ってロートルボクサーをかましてあげたわけです。

それが終わってみれば、どっちが勝ったのかわからんような状態。

リング下の乱闘騒ぎについてはまあおまけのようなものとしても、ちょっとこれでは先の見通しが立たないでしょう。

TBSも見切り時を考えないと、本当に崩壊しますよ(もうしてるか)。

正真正銘の日本ランカーと試合して、派手に散るぐらいしか、今後の展開としては思いつかないんですけど。

まあ、無理なんやろなあ。


(9/28夜追記)
当日観戦された方のブログがこちらにありました。

参考になります。

現場すぐ近くにいた人のレポートのようですので、マスコミのええ加減な(というか、何かウラがある?)報道ぶりが際立ちます。

[井戸知事発言]そら何も考えんでええんやったら楽でしょ

基本的には、非常にまともなことをおっしゃっているように思いますが。

「飲酒運転、一律免職行き過ぎ」…兵庫知事が疑念(Yomiuri Online)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
兵庫県の井戸敏三知事は26日の記者会見で、福岡市職員の飲酒運転による3児死亡事故の後、全国の自治体で職員の飲酒運転を原則免職とする動きが広がっていることについて、「飲酒運転はいけないが、一律免職にするのはいきすぎている」と述べ、厳罰化を疑問視する考えを示した。

 同県は現在、職員が飲酒運転で死亡事故を起こした場合は懲戒免職と決めているが、被害者が重傷や軽傷などでは停職や減給処分にすることもあるという。

 井戸知事は「自損や物損事故まで免職では、ほかの懲戒処分とのバランスを欠く」と説明。今後、基準を見直した場合でも、「事故の状況に応じた基準を検討している」と語った。(以下略)

(引用終わり)

このあと、事故被害者団体からの批判的意見が載っていたわけですが、こんなことがなんで問題視されるようなトーンでニュースになるのか、私には理解できません。

飲酒運転が世間的に問題になってマスコミもやたらに採り上げるから、一律免職としておいたら世間にも格好がつくし、いちいち個別ケースで検討しなくていいから楽だし、処分に差を付けたときに余計な追及を受けなくて済むし、って、「一律厳罰化」と言っても、そんな考えで安易に決めているケースはきっと多いのではないかと思います。そんなことでいいんでしょうか。

個別のケースは生き物ですから、処分の幅の中でどれを選択するかを検討し、それに対して説明責任を持つ、というのが当然だし、そのガイドラインを示す、というのであれば、きっちりやって下さい、ということで終わりだと思いますが。それができていない状況であれば、そのときしっかり非難すればよろしい。

マスコミが何も考えないで記事を作っている典型ではないかと思います。

ちなみに、当該記者会見の質疑応答内容が兵庫県のウェブサイト上にアップされていますので、該当部分を引用させていただきます。


(引用開始)
A記者: 飲酒運転の厳罰化の方向性を伺います。12日にその基準が出ましたがいかがですか。

知事: 飲酒運転の基準は、戒告から免職までありました。ただ、具体的に飲酒運転の事故の状況に応じて免職まで当てはめていたものですから、具体的な基準かどうかというと、基準だったのですが、直ちに対応できるような基準になっていないというようなことがあったので、今そこのところを検討しています。

A記者: 12日に一度全職員に提示されましたが。

知事: それは全職員に注意啓発の文書を出したということです。当たり前ですが、「飲酒運転をするな」ということです。そして、そのときにはすでに免職までの基準がありますので、免職になることもあるということを念を押したということです。

A記者: この2週間ほど各自治体で飲酒運転は原則免職処分という検討がされていますが、兵庫県ではいかがですか。

知事: 検討はしてもらっています。飲酒運転で捕まったから直ちに免職というのは、少し行き過ぎているのではないかと私自身は思いますが、そもそもお酒を飲んで運転しては行けないということを徹底しないといけないことであって、それを直ちに免職かなという思いはします。検討中なのでまだ私のところに相談に来ていませんが。

A記者: その検討中というのは全職員に示したようなものを重くするということですか。

知事: その枠組みだと少しはっきりしないわけです。つまり、どのケースであれば免職になるといったところがはっきりしていません。そこのところは一対一対応ができるような基準にしたいと思っています。しかし、対応がいろいろなのでそれだけ上手に一対一対応ができるような、こういうことをやったら免職といったことにできるかを今検討中ということです。他の自治体がやっているように、飲酒運転でほんの少しでもオーバーしていて免職という基準を作るかどうかというのは、私は少し否定です。そういう基準は少し、いわゆる懲戒処分としてのバランスをあまりにも欠きすぎていると思います。

A記者: そうすると飲酒運転をして交通事故を起こした場合に免職ということではなく、減給や停職に留まるケースもありますか。

知事: あり得ます。

A記者: いつごろその基準は示すことができそうですか。

知事: 作業の経過の報告も受けていません。一生懸命やっていると思います。あまり長くするわけにはいけませんので、年内には出さないといけないと思います。飲酒だけが一律に免職になるという運用というのはどういう考え方なんでしょうね。他にも問題のある懲戒処分の対象行為はあるわけです。あまりにも続きすぎたので、そういう方向を出そうというムードが先行したという思いがちょっと私自身はします。

A記者: 法律でも飲酒して車に乗るといけないとされていて、そこに最近事故が多くて問題が深刻化していますが、減給や停職に留まるケースというのはどういうものですか。

知事: 自損事故でも起こしたというようなケースはありうるのではないでしょうか。壁にちょっとぶつかるとかです。懲戒処分の対象はいろんな違法行為もあります。それをどう評価するかです。飲酒運転をすると免職というのが他のいろんな行為と比べて正しいかどうかを十分に吟味しておく必要があると思います。

A記者: 他の自治体ではそういうような方向ですが。

知事: 他の自治体は他の自治体です。他の自治体に対して私はコメントする立場にないですが、一律になんでもかんでも免職というのはいかがかと思っています。

(引用終わり)

飲酒運転がいけないのは誰でもわかっています。私ももちろんやりませんし、これだけ不幸な事故が起こっているさなかに、さらに飲酒事故を起こせばそれは処分を当然覚悟しなければならないでしょう。

しかし、その処分のあり方をケースに応じて、また他の不祥事における処分との比較により考える、他の自治体は他の自治体、兵庫県は自ら適切な処分のあり方を検討しています、ということだから何が問題なの?と思いますね。問題とすべきはその次に何が出てくるかでしょう。

2006年9月27日 (水)

[奈良小1女児誘拐殺害事件]お望みどおり。

被告人本人が想定していた判決ではあったと思われます。

小林被告、弁護人に「死刑覚悟していた」 奈良女児殺害(asahi.com)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
奈良市の小1女児殺害事件で、26日に奈良地裁(奥田哲也裁判長)から死刑判決を言い渡された小林薫被告(37)が判決後、接見した弁護人に「死刑は覚悟していた」と述べていたことがわかった。動揺した様子はなかったが、検察側の主張を採り入れた判決理由に不満を示し、控訴に異論を述べなかったという。

 主任弁護人の高野嘉雄弁護士によると、自らのこれまでの公判での陳述より、地裁が奈良地検の主張に重きを置いたことに不満を漏らしたとされる。 (以下略)

(引用終わり)

以前のエントリにも、自分を死刑にするよう述べ立て、「第二の宅間守」になりたい、と宣言する被告人でしたから、判決自体には反発するところはないのでしょう。

しかし、控訴には異論を述べなかった、というのはどういうわけでしょうか。

お望みどおりの結果なのですから、それを受け入れるのがスジだと思うんですが。

結局のところ、死刑回避を狙いたい戦術?ともとれる話ではないかと思います。

接見した弁護士からのコメントなので、100%話のトーンを信じていいかはわかりませんが、これは控訴審もきっちりやって、おそらく最高裁まで行く展開とみるべき流れになってますよね。

とにかく身勝手な奴、と考えてよいのでしょうね。


判決に関しては、判決文が公表されたら、かのヤギ被告のケースとの関係で、何が死刑と(限りなく死刑に近い)無期の差を分けているのか、考えてみたいと思います。

2006年9月25日 (月)

[訃報]丹波哲郎さん84歳

今ごろ霊界の入口あたりで手でも振ってるんでしょうか。

俳優丹波哲郎さん死去 国際的活躍、死後の世界にも関心(asahi.com)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
映画「日本沈没」「砂の器」、テレビドラマ「Gメン’75」などに出演し、スケールの大きな演技で知られ、国際的にも活躍した俳優の丹波哲郎(たんば・てつろう、本名・正三郎=しょうざぶろう)さんが24日午後11時27分、肺炎で死去した。84歳だった。(中略)

東京都生まれ。中央大法学部を卒業後、劇団文化座を経て、51年新東宝に入社。翌年、映画「殺人容疑者」でデビューし、陰のある二枚目としておもに悪役で活躍。テレビでは「丹下左膳」の主役で異彩を放った。

 60年代にテレビドラマ「三匹の侍」などの個性的な演技で人気を集め、映画では今村昌平監督の「豚と軍艦」のほか、篠田正浩監督の時代劇「暗殺」などに出演し、スターとしての地位を固めた。

 また、戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の通訳を務めた英語力を生かし、外国映画にも出演。「007は二度死ぬ」ではショーン・コネリーと共演し、話題になった。

 その後も、テレビドラマ「キイハンター」「Gメン’75」のボス役で活躍、映画「砂の器」の刑事役では重厚な演技が高く評価された。近年も大河ドラマ「利家とまつ」「義経」などで、渋みある演技をみせていた。

 一方、死後の世界に深い関心を持ち、89年にはベストセラーとなった著書を「丹波哲郎の大霊界」として自ら映画化した。 (以下略)

(引用終わり)


数年前まで、バラエティでけったいなことばっかり喋っているおっちゃん、という感じで出ていたイメージだけの人にとっては、単なる「霊界おやじ」としか思われていないかも知れませんが、少なくとも私が知っている「キイハンター」や「Gメン」の頃は、渋いボス役でしたし、「二百三高地」などの映画での存在感が印象に残っています。「大霊界」の大ギャップに、むしろ驚いたのが我々ぐらいから上の世代でしょう。

それ以前の世代にとっては、「国際スター」の一人という面がむしろ強いのではないかと推測しています。シリアスな映画の出演も大変多いです。

「大霊界」には「何をやり出すねん」と思いましたが、それも丹波氏の輝く実績があればこそ許された「道楽」だったのではないでしょうか。ああいう形で若い世代にも有名になった自分を楽しんでいた部分もあったように思います。

最近はそのテレビでも見ることが少なくなっていました。映像を見ても、相当衰えが目立つ様子でしたね。恐らく死には十分な覚悟をされていたのだろうと思いますが、実際に往ってみた「あの世」はどんな具合でしょうかね。


慎んでご冥福をお祈りいたします。

[ビンラディン]多分何回目かの「死亡説」

確たる証拠は、確かにどこにもありませんね。

ビンラディン容疑者に死亡説 各国当局は「確認不可能」と(CNN.co.jp)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
パリ──米同時多発テロに関与したアルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の死亡説が23日、一部報道によって浮上した。フランスの対外治安総局(DGSE)の極秘情報とされるが、米国やフランス、パキスタンの当局者らは報道内容が確認不可能であるとの判断を示した。

21日付のフランスの地方紙レストレピュブリカンはDGSEの情報としたうえで、ビンラディン容疑者が8月23日に腸チフスのためパキスタンで死亡し、サウジアラビア当局者が9月4日に確認情報を入手したと伝えた。(中略)

米情報当局者は「根拠がない情報」との見解を表明。他の当局者らも同じ認識にあり、米ホワイトハウスのジョーンズ国家安全保障会議 (NSC)報道官は「確認していない」とコメントした。別のホワイトハウス高官も、複数の政府高官に問い合わせた結果、報道内容を確認できなかったと述べた。(中略)

ビンラディン容疑者の最近の声明は6月30日、イスラム系ウェブサイトに掲載された肉声テープ。イラク駐留米軍の空爆で死亡した「イラク・アルカイダ機構」の指導者アブムサブ・ザルカウィ容疑者の後継者として、アブハムザ・ムハジールことアブ・アユブ・マスリ容疑者が任命されたことを認める内容だった。米中央情報局(CIA)は、ビンラディン容疑者本人の肉声であると断定している。

(引用終わり)

声明がアルジャジーラにしばらく出てこないと「死亡説」が流れ、そうするとまたしばらくして「肉声」の声明がリリースされ、そういう繰り返しが以前にもあったように記憶しています。

今回もその一環なのか、それとも今度こそ本当に来るべき時が来たのか、確たる証拠は少なくとも欧米にほとんど伝わっていないようです。フランスからの情報も、具体的な映像等につながっているものとまでは言えないようですね。

かといって、このことが事実であったとしても、確かなソースからこの情報が裏付けられるのには、時間はかかりそうです。

ただ、ビンラディンが本当に死亡していたとしても、彼が独りでテロ行為を起こしているわけではなく、同じ一派の攻撃が緩むという保証は全くありません。むしろ、アメリカをはじめとした各国にとっては、その国民レヴェルで、明確な「敵」としてのビンラディンが生存していてくれたほうが好都合なこともあることでしょう。


果たして新たな生存画像は出てくるのか?多少野次馬的に興味がありますね。