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2006年7月

2006年7月31日 (月)

[バーミヤン]熱湯は効きます

強盗もこれにはビビッたのでしょう。

「あちちっ」店員機転の熱湯に、ファミレス強盗が退散(Yomiuri Online)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
 東京都板橋区のファミリーレストランで31日未明、包丁を持って強盗に押し入った男に対し、店員が調理で使う熱湯をかけて撃退するという一幕があった。

 警視庁高島平署は、「普通ではできない機転の利いた行動」と、店員の活躍をたたえている。

 同署によると、同日午前3時40分ごろ、東京都板橋区赤塚新町のファミリーレストラン「バーミヤン赤塚新町店」で、客を装って入ってきた男が、レジカウンター近くで出迎えたアルバイトの女性店員(43)に突然、包丁を見せ、勝手にレジを開けて売上金を奪おうとした。

 この動きに気付いた男性店員が調理室まで行って、ラーメンをゆでるために沸かしていた熱湯をボウルに移し、男に向かってかけたところ、男は包丁を投げ出して逃走したという。

 当時、店内には十数人の客がいたが、混乱はなく、店員らにけがもなかった。

 同署は強盗未遂事件として男の行方を追っている。

(引用終わり)

未明のことですが、お客さんも10数人はいたんですね。まあでも、お湯をぶっかけても他の人に迷惑がかからないぐらいの店内だったのでしょう。昼時にはちょっとできないワザだと思います。

中華料理店ですから、ぐらぐら煮立ったお湯はいくらでもあるでしょう。ボウル1杯のお湯でも、着衣にビチャーッとかかれば、相当ひどい熱傷を負う可能性があります。この被疑者もまさかそんな手でくるとは思っていなかったのでしょう。飛び道具を持っていない限り、これだと相手は確実にひるみます。はっきり言って、「あちちっ」ぐらいでは済まないでしょう。

「殺す気かぁーっ!!」

とか叫んで、かぶっていた帽子を叩きつけて逃走...なんてことやってると遺留品になっちゃいますし。

同様の店舗にとっては、万一の時の参考になったでしょうね。

[プール事故]吸水口の柵が外れていた

恐ろしく痛ましい事故です。

プールの吸水口に吸い込まれ女児死亡・埼玉(NIKKEI NET)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
31日午後1時50分ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の市営大井プールから「女児が吸水口に挟まれている」と119番通報があった。埼玉県警東入間署などは所沢市の小学2年生、戸丸瑛梨香ちゃん(7)が流水プールの吸水口に吸い込まれたとみて救出作業を開始。同日午後7時50分ごろ、吸水パイプ内から瑛梨香ちゃんを救出したが、搬送先の病院で死亡が確認された。

 調べによると、監視員が女児が吸水口に挟まれるところを目撃。流水プール北西側の側壁にある吸水口にボルトで固定されているアルミ製のふた(約60センチ四方)2枚のうち、1枚が外れていた。事故前にふたの外れが見つかっており、監視員らが口頭で注意を呼びかけていたという。

 同署と消防は午後2時ごろから救出活動を開始。消防隊員らがポンプ車でプールの水を抜き取り、吸水管を壊す作業をした。瑛梨香ちゃんは吸水口から約5メートルの地点で見つかったという。

(引用終わり)


まずは、亡くなった瑛梨香ちゃんのご冥福をお祈りいたします。

吸水口の柵が外れていることが確認され、緊急修理のため人を呼んでいる最中の事故だったようです。

しかし、この流水プールの循環用に使われているポンプというのは、1台当たり1分間に10トンもの水を循環させる能力があるとのことで、それが3台あるということですから、つまりたった1秒間で最大500リットルの水を吸い込めるだけのパワーです。防護柵がない状態では、子どもはもちろん、大人でも相当危険なのです。

実際の所、このような事故は過去にも起きており、死亡例も1度ならずあります。以前、ジェットバスの吸水ポンプでも、髪の毛を吸い込まれて子どもがおぼれて亡くなる、という事故があったと記憶していますが、継続した機械的吸引と水圧とが一緒になると、悲惨な事故が起こる可能性が十分あるということになるわけです。

根本たる「何故外れないはずの柵が外れてしまったのか」という点についての原因究明はこれからの話となるでしょうが、吸水口の事故の事例があったということはこの種のプールを管理している者には周知のことだったはずですし、梅雨明け後の夏休みで小さい子どもも遊んでいたはずですから、最低限、水流を一時停止する、またはプールの利用自体を一時止める、ということをしなければならなかったと言えるでしょう。

この業務を行う者として、この状況下では予見できた被害であったと考えられますし、管理者の責任も免れないものと思います。

また情報が出てくれば追加エントリします。


(8/1夜追記)
外れていた柵が、以前からボルトの異常で針金による応急修理をされていたらしいとか、内側の引き込み防止ふたが何故かハズされていたとか、被害者が水に潜っていて注意の声が聞こえなかったらしいとか、指定管理者に対する委託内容に問題はなかったかとか、市町合併で市側の管理の手が回らなかったなどと言い訳しているとか、これから責任の押し付け合いが始まるのではないかとか、早くもいろいろな話が出てきています。

運営管理の責任は業者に渡っているとは言え、公の営造物の管理上の瑕疵ということでの責任は免れないと思います。まだ日常管理の問題がいろいろとほじくり返されるんでしょうね。

[テポドン2号]完全なる失敗

まさにタイトルのとおりでありまして、

テポドン2号、1.5キロの北朝鮮領空で爆発「完全失敗」(中央日報)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
日本の各マスコミが30日報じたところによると、北朝鮮が今月5日に打ち上げた長距離弾道ミサイル・テポドン2号は、発射台から1.5キロの地点の北朝鮮領空で爆発、数十キロ以内の近海に落ちたもようだ。

毎日新聞によると、防衛庁は来月初めに公表する調査報告書で「テポドン2号の落下は沿岸から数十キロの北朝鮮近海」とし「発射は完全な失敗」と断定している。北朝鮮北東部の舞水端里(ムスダンリ)で打ち上げられたテポドン2号は、1段目が新型ブースターで2段目がノドンであり、当初は400キロほど飛んだと見られていた。

しかし、報告書は「1段目の燃焼は約40秒で終わり、2段目は分離しなかった」とし、正常に稼働した場合、燃焼時間は3分以上との点に基づき、完全な失敗と結論付けた。また、目標については「太平洋側に向けた可能性が高い」としながらも、正常な打ち上げではないことから特定を避けた。報告書によると、残り6発はいずれも北朝鮮南東部の旗対嶺(キッテリョン)から北東方向に発射され、400キロ前後の海域に落下したもようだ。(以下略)

(引用終わり)

あえて中央日報から引いたのは、ご理解いただけるとは思いますが韓国ではこのミサイル失敗を報道時点では明らかに確認していなかったらしいこと、そのことについてこのような形で韓国メディアが(日本の後追いで)報道するということについては、やはり現政権の生ぬるさに辟易している状況下で、しかもこのようなスタイルの報道を行ってももはや現政権に対して畏れを持っていない、ということが表れているのではないかと考えられること、というのが興味深かったためであります。

さて、それはともかく、テポドン2号の発射が明らかに「完全なる失敗」であった、ということで確定してしまうと、北朝鮮としては、大きな外貨獲得源が逃げていくというばかりか、失敗に伴う負債を処理しなければならないというさらなる打撃を被るわけです。

この状況がわかっているからこそ、ここへ来ての北朝鮮のなりふり構わぬ孤立戦術が発生しているという見方もできそうです。軍部の失敗隠蔽のための策動があるということも必ずしも否定できません。

最近、この種の会話の際に、
「あの北朝鮮のミサイル問題、落とし所はないんかいな」
「落とし所は日本海」

という小ネタを挟み込んだりしていたのですが、テポドンに関しては、落とし所がどうこうではなく、単に「落ちちゃった」というだけのようですから、どうしようもないですね。中国の支援もこっちから願い下げしてしまっているようであれば、「次」を作る能力もなくなるでしょうし。

いよいよ、「来るべき時」へ向けての動きが強まってきそうですね。

2006年7月30日 (日)

[弾丸うどんツアー]行程を検討中

うどんツアーをやろうと思うとき、まずは行程の検討が重要です。

私がうどんツアーをやるときの基本は、

・ルート上の基本S級店には、行ける限りは何度行った店でもちゃんと行く。
・行程中に少なくとも1カ所は、未訪問の店を入れておく。
・うどんツアーをされる方には、1カ所1玉とか、場合によっては2人1玉などという邪道を行く方もおいでのようですが、私の基本は「男だったら最低2玉」ですので、その量で朝から回って食べきれる軒数を限度にする(私の場合、朝から食べて昼過ぎまでの通常行程で10玉が美味しく食べられる限界、頑張って12玉まで)。
・お腹がきちんと減るように、歩きの時間を配置する。
・製麺所系の店はできる限り11時頃までに回りきる。

とまあ別にあるようなないような基準なのですが、今回は18きっぷベースで早朝ムーンライト高知の阿波池田なので、やはりJRで行ける場所が基本になります。

しかも阿波池田に5時過ぎということだと、戻った先の琴平周辺のうどん屋がほとんど開店していない、ということになり、ここはどこかで時間調整も必要になってきます。

そこで、ちょっとその辺も考慮すると、

(現在の仮行程)
阿波池田(5時過ぎ着、6時発)→坪尻(知る人ぞ知る駅、久しぶりに再訪)→琴平(7時過ぎ着)→こんぴらうどん工場店宮武→琴平(9時過ぎ発)→黒川→やまうち→黒川→琴平→多度津(昼頃)→味でこい→丸亀→嶋田→高松→三徳あたり→帰る
赤字がうどん屋、赤太字は未訪問店)

ぐらいかなあ、と思っているのですが、問題点としては、8時半に宮武で食べた後、琴平駅9:15に乗れるか(歩きの距離で約3キロある。これに乗れないと「やまうち」再訪はちょっと厳しい)、というのと、嶋田到着が遅すぎないか(14時頃になる可能性がある)、というところ。

以上、検討メモを兼ねてエントリしておきます。

[サーベル男]そら使い方が違うやろ

なんでこんなもん持ってたんや。

サーベル持参の男、殺人未遂容疑で逮捕 ファミレス刺傷(asahi.com)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
滋賀県長浜市神照町のファミリーレストランで客の夫婦が刃物で切りつけられ、重軽傷を負った事件で、県警は29日、同市小堀町、会社員松村謙三容疑者(43)を殺人未遂容疑で逮捕した。県警が逮捕状を取って行方を追っていたところ、同日夕に長浜署に出頭してきた。「恨みがあり、殺すつもりだった」と容疑を認めているという。(中略)

 県警によると、松村容疑者は夫婦と顔見知りで、事件当時は知人5人と食事中、たまたま店内で顔を合わせた。「自分の妻が経営する会社と男性との間にトラブルがあり、恨みがあった。声をかけたが無視され、カッとなって切りつけた」と供述しているという。

 同容疑者は出頭の際、犯行に使ったとみられるサーベルを持っていた。5月ごろにインターネットで購入し、知人に自慢しようと袋に入れて店内に持ちこんでいたという。

(引用終わり)

サーベルは刃渡り約75cmということで、そんなもの普通に持ち歩いているだけで銃刀法違反にならないのか、と思いますが、それを持って入ったファミレスで偶然顔を合わせてしまった被害者も何とも間の悪いことです。しかしだからと言っていきなり凶行に及ぶこともないでしょうに。

それに、やはり、この被疑者、サーベルの使い方については素人としか言いようがありません。

Jay4sso_ サーベルを凶器に使う場合は、やはり、タイガー・ジェット・シンのように、サーベルの柄で頭をしばく、というのが基本的な作法でしょう。間違っても、いきなり斬りつけるなどは許されることではありません。

あとは最初の5分間は正統派ストロングスタイル、という基本パターンを守っていないのも減点ですね...

って、途中から話がおかしくなってきましたが。

サーベルというと、咄嗟に「インドの狂虎」っていう風にインプットされてしまっているものですから。我々の世代には結構多いでしょ。

被疑者も43歳、知らないはずはないと思うんですが...

2006年7月29日 (土)

Lake Itasca

(このコーナーは、週1ペースでまったりと進行しております)

ダラスを出て8日目、Lake Superiorの南側を西へ進み、ミシガンとウィスコンシンとの州境からUS-2に入り、ウィスコンシンの北の端を突っ切って、ミネソタはDuluthに入ります。

ここのUM Duluthで、以前サマースクールで滞在した際にお世話になった方に挨拶をし、たまたまそこに来ていた初対面の日本人と一緒にゴルフをハーフだけ回って、もう1泊。

本当に、このDuluthというところは、夏は天国のようです。日没は10時前と遅く、夏の太陽をたっぷりと楽しむ人達が数多く見られます。

そして翌日向かった先は、Lake Itasca(アイタスカ湖)という小さな湖です。
G9aj_n8i ミネソタは、State of 10,000 Lakes という別称(変な日本語訳をすると問題あるかもね)があるほど、氷河湖を主とする小さな湖が多く、このLake Itasca も、そうした数多くの湖のうちの一つ、その中でもかなり小さな部類に入ります。ここへ行くにはDuluthからさらにUS-2を約150マイル西へ進んだBemidjiという町まで行き、そこからUS-71で南西へ約30マイルほど走ります。はっきり言ってかなり何もないエリアです。緑眩しいこのあたりも、冬場は雪と氷にすっぽりと包まれるそうです。

このひっそりとした雰囲気の、面積にして5平方キロほどの湖、しかし夏の時期には結構観光客がいまして、それは何故かというと、ここがかのミシシッピ川の源流にあたるからなのです。

Yoj16irq 左の写真で、石が並べられているところが、湖と川との境界に当たり、写真の手前側(北向きになる)へ流れ出している小川のようなのが、大河ミシシッピのスタート地点になるのです。

写真の左側に碑が立っていますが、そこには、こう書かれています。

"HERE 1475 FT ABOVE THE OCEAN THE MIGHTY MISSISSIPPI BEGINS TO FLOW ON ITS WINDING WAY 2552 MILES TO THE GULF OF MEXICO"
(ここ海抜1475フィート(=約450m)の地から、大河ミシシッピはメキシコ湾へと続く2552マイル(=約4100km)の曲がりくねった道を流れ始める。)


これだけの距離を流れていくのに、標高差は本当にわずかなんですね。

ともかく、ここではミシシッピ川を、簡単に歩いて渡ることができます。こんな所は、他にはありません。

といったところで、さらに西へと車を進めます。いよいよダコタへと入っていくのですが、それはまた、まったりと次回へ。

[火病]恐怖の暴力蹴球団(7/30追記あり)

はっきり言って処分が甘いぞ。

北朝鮮3選手、日本戦は出場停止=審判への暴行などで−女子サッカー(時事通信)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
アジア・サッカー連盟(AFC)は28日、当地で開かれている女子アジア・カップの準決勝で暴れて退場処分を受けた北朝鮮のGKハン・ヘヨンら3選手について、30日に行われる日本との3位決定戦を出場停止にすると発表した。
 GKは27日に行われた中国との準決勝終了直後に判定を不服として抗議した上、主審を後ろからけるなどした。また、他の2選手はペットボトルなどを審判や観客らに投げつけた。(以下略)

(引用終わり)

問題のシーンはテレビでチラッと見ましたが、確かに結構きわどいプレーではありました。

女子サッカーは体格やキック力の問題もあって、オフサイドラインがエリア内のかなりゴールぎりぎりまで下がってそこからキワキワまで上げて、というパターンも結構あるようです(女子サッカーは基本的に男子と同じ規格でやっているのが、ビジュアル的に面白くない原因の一つではないかと思う)。

しかしオフサイドはオフサイド。審判の旗と笛に抗議することは許されません。まして暴力などとんでもないところ。

ところが試合終了の笛のあとの暴力沙汰は、まさにえげつないのひと言でありました。GKの突進はもちろん、ペットボトルを投げつける選手や、監督までかなり暴れていた様子でしたし、チーム全体で暴力行為に及んでいたと見られても文句は言えないでしょう。典型的なファビョーン状態です。女子競技で審判に対するあれだけのキックとかは見た記憶がないですね(蹴るのはボールだけで十分です)。

まあ選手にとって見れば、勝ち負けには命がかかっている(そういえばいつぞやの日本戦での敗戦のときは、どういうことになっていたんでしょうね)ものと思われますし、疑問のある敗戦において熱狂的に暴れることは、国を思う熱烈な表現だとでも思っているのでしょう。帰ったら暴れた人ほど愛国者として称えられるかも知れません。


それにしても、無期限国際試合禁止、ぐらいの裁定かと思っていましたが。


まあ日本も、この事件があって駒落ちになったから勝ったと言われないよう、ボコボコに勝っておきましょうね。


と、思っていたのに、

日本、北朝鮮に敗れ4位=プレーオフでW杯出場目指す−サッカー女子アジア杯(時事通信)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
2007年に中国で開催されるサッカー女子のワールドカップ(W杯)予選を兼ねたアジア・カップ最終日は30 日、当地で行われ、日本は3位決定戦で北朝鮮に2−3で敗れて4位に終わり、今大会でのW杯出場権獲得はならなかった。日本は北中米カリブ海3位チームとのプレーオフに回って、5大会連続となるW杯出場を目指す。(以下略)
(引用終わり)

どうせ大阪は高校野球で中継は夜中しかしませんが、録画の必要もなかったようです。

前半のうちに3点を先行されたということですから、先日の敗戦で、余計な闘争心に火がついてしまったのかも知れません。もともと、正直なところ実力では向こうが上ですので、3枚落ちでも戦えたということなのでしょう。それでも情けないぞ日本。「なでしこ」とかヤワなこと言ってるからいけないのではないでしょうか。

それにしても、オーストラリアは鬼門か?

2006年7月28日 (金)

[大感謝]200,000PV到達

いつもご覧いただきありがとうございます。

本日16:00頃に、PV総数が200,000件を突破しました

以前10万PVに到達した際は、5万から10万までが27日間でしたが、10万から20万までは、43日間となりました。

1日あたり、約2300PVということになります。まだぼちぼち伸びてますね。

少し前は、例の事件とかで、1日7000件という日もありましたが、現在はだいたい毎日2000件少々で落ち着いております。

ユニークアクセス数もすでに10万件を突破しており、数多くのご来訪には感謝の一言でございます。

これからも、ぼちぼち参りたいと思いますので、またせいぜいお越し下さいませ。



なお、もう少ししますと、当ブログ開設1周年となります。


実はこのブログの当初の趣旨は、「マイナーなクラシック音楽系CDについてうだうだ語るブログ」だった、ということは本人も辛うじて覚えている程度ですが、近々、その関連でささやかな感謝企画もやりたいと思っていますので、その筋の方は一切強い期待をせずにお待ち下さい。

[パロマ]同族会社の暗部

企業としての規模は大きいのですが、ガバナンスの体をなしていなかったようです。

パロマ 取締役会 40年機能せず  元役員「開催の記憶ない」(YOMIURI ONLINE)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
 瞬間湯沸かし器により事故が相次いでいたパロマ工業(名古屋市瑞穂区)とグループ中核のパロマ(同)が、株式会社になった40年以上前から、法律に定められた取締役会をほとんど開いていなかったことが26日、複数の元役員の証言でわかった。パロマ側は、「幹部の昼食会が取締役会を兼ねていた」と説明しているが、元役員らは「昼食会が取締役会との認識はなかった。取締役会の機能不全が事故対策の遅れにつながった」としている。(中略)

 複数の元役員によると、両社は設立時から少なくとも2002年ごろまで、取締役会をほとんど開いていなかった。ある元役員は「1、2度あったかもしれないが、他社のように定期的に開かれたことはなかった」と証言。また、設立当初からの元役員も「開かれた記憶はない」としている。

 この元役員は、両社の代表取締役を兼務していた小林敏宏社長(68)に「法令違反で、開催すべきだ」と進言したが、聞き入れられなかったという。(以下略)

(引用終わり)

もうご承知のとおり、パロマは同族会社で株式非公開。従業員は1万人を超える規模です。

会社法上は、取締役会は例えば毎月開かなければならないといった規定はありません。しかし、取締役の報告義務というのがあり、これが3ヶ月に1回以上、と定められているため、必然的に取締役会の開催も3ヶ月に1回以上、ということになっています。昼食会が取締役会を兼ねていた、と経営陣は主張しているようですが、取締役会であるという共通の認識がない以上、取締役会としての招集手続がなければ開催したことにはならないでしょう。

しかし、取締役会を開催しなかったとしても、法律上罰則規定はありません。取締役会をきちんと開催しない取締役は、当然取締役としての任務懈怠を問われるべきでしょうが、同族会社の役員は基本的に会長社長のイエスマンで固められているでしょうから、そんなことを本気で指摘し、きちんと正せる役員は存在しないでしょう。

オーナー会社ですから株主の監視が届くということもなく、取りあえず利益が出ている限りは債権者も別に何を言うこともなく、取引先は言わずもがな。名古屋という地域性も、ある程度影響している可能性がありますが、基本的には同族会社の弊害がどっとまとめて出てきているということだと思われます。これだけの社会的大問題にならない限り、特に危機管理面での企業のガバナンスが機能しないのです。

今、微妙にその会社のタガが外れつつあるからこそ、こういった「元役員」らによる発言が漏れだしてくることになるのでしょう。

会社の社会的信用を回復させるには、もはや創業者一族の支配を解き放つしかないように思えるのですが、そうすると会社の存在自体へと問題が拡大することになりそうです。ガス事業者からの圧力やメインバンクなどの外部の力がどこまで作用するものか、責任追及と再建について、前途はまだ厳しいものと思われます。

[渋川虐待死事件]連鎖?

本当にきりがないほどなんですが、ちょっと気になりました。

群馬・渋川の長男虐待死事件 両親に実刑判決 
≪モップの柄で殴打、冷水風呂で正座させ放置≫
(Sankei Web)

(元ニュースはこちら)

(記事引用)
群馬県渋川市で2月、当時3歳の長男に虐待を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた同市石原、無職、島内詩朗被告(26)と妻、みゆき被告(28)の判決公判が27日、前橋地裁(久我泰博裁判長)で開かれ、詩朗被告に懲役7年(求刑懲役13年)、みゆき被告に懲役6年6月(求刑懲役12年)が言い渡された。

 久我裁判長は判決理由の中で、「犯行は極めて理不尽で、子供が生前味わわされた精神的、肉体的苦痛は極めて大きい」批判した。一方で「両被告も近親者から虐待がうかがわれ、不遇な面がある」と指摘した。

 判決言い渡し後には、「両被告は児童虐待が起きやすい条件を満たしていた。(周囲が)事前に分かっていれば虐待はなかったかもしれない」と、社会的支援の必要性に言及した。(以下略)

(引用終わり)

省略しましたが、この事件の少し前の年明け前後から、両親が児童養護施設からこの子を引き取り、その直後から自宅での虐待がだんだんエスカレートし、最終的に死に至ったというもので、状況をいろいろと読んでみますと何とも痛ましい限りです。

両被告とも、子どもの頃に近親者からの虐待を受けており、いわゆる「虐待の連鎖」が発生していた可能性が高い、というのが、行為態様とは相当に差のある大幅な減軽の主な理由であるようです。

確かに、親は自分自身の育てられた体験、経験に基づいて行動しているものであり、例えば母性は生まれながらに持っているものではない、ということであり、子どもを持ったことによる心理的結びつきの発生よりも、そこまでの経験からくる非共感性が顔を出してしまうことにより、虐待は連鎖していくということだと思われます。

そう言う意味では、このような最悪の事態が起こる前に、こうした親達を何とか支えることはできなかったのか、という提言が、この判決でなされていたということなのだと思います。今回の減軽には、これでは甘すぎる、こういう親はまた子を作っては虐待の再発を起こす危険性が高い、だからもっと厳しい刑罰で臨むべきだ、という意見もあるようですが、ではこの両親に厳罰を科しても、根本的な解決になるだろうか、というと、ちょっと考えてしまいます。

しかし、社会的支援というのも、口で言うのは簡単ですが、大変難しい問題だと思います。

親は、虐待をしていた子であっても、児童養護施設に引き渡されてしまうと、とにかく自分の手元に返してもらうために必死になると言うこともあるようです。そして引き取ったあと、また虐待が進む、この繰り返しで、死に至らずとも、子の心に深い傷を残し、また次の世代に連鎖する可能性をつないでしまうのです。

各地で多くの人が懸命の対応をされていますが、それでもこうしたケースは発生し続けています。その度に無責任な人達は施設の責任がどうだとか言い出すわけですが、そんな単純なものではないと思うのです。

虐待と言っても、以前エントリを書いたステップファミリーの話とは少々違った形ですが、いずれにせよ、罪のない子どもが悲惨な犠牲になります。このような事件が一つでも少なくなるよう、出来る限り周囲が見守ることが必要でしょう。